シリーズ・「宗教」を読み解く 107
ワールドサミット2020・WCLC総会②

ウィリアム・マコミッシュ博士が特別講演
「愛を語るだけでなく、行動しなければならない」

ナビゲーター:石丸 志信

 2月5日午後、IAPD(平和と開発のための宗教者協議会)分科会と並行してWCLC(世界キリスト教指導者会議)総会が開催され、ペンテコステ派北カリフォルニア教区監督でシティ・オブ・レフィジー教会のノエル・ジョーンズ牧師が歓迎の辞を述べた。

 続いて、神学博士でジュネーブ・霊性アピール会長のウィリアム・マコミッシュ博士が特別講演を行った。

 冒頭、「聖職者は天に輝く星のごとく人々の行くべき方向性を示す者である。それは、奉仕する共同体内だけでなく、宗派の枠を超えた世界でも指導者としての使命を果たさなければならない」と語った。

▲特別講演を行ったウィリアム・マコミッシュ博士

 そして、「自共同体内での安易な生活に甘んじることなく、残虐と暴力に満ちた世界に歩み出さなければならない。愛を語るだけでなく、行動しなければならない。残虐な世界、人々が殺されていく世界について、世界の平和のためにどれほど深刻に祈ったか」と問い掛け、「宗教間の対話の促進が不可欠であるが、UPF(天宙平和連合)は異なる人々が一つに集う運動を展開していることに感謝する。聖職者は、旧約の預言者のごとく、神が何を願っているのかを現代社会に示す預言者でなければならないだろう」と語った。

 最後に「1999年ジュネーブでは国連の日記念としてカトリック、プロテスタント、イスラーム、ヒンズー教などの代表が集い、『全ての暴力、差別、搾取を拒否する』共同宣言を採択した」と結んだ。