私の心の中にいる神様 6
思考を止めてみる

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。
 毎週土曜日に配信予定です。

 人は常に、何らかの思考に支配されながら生きており、その思考を止めるのはなかなか難しいものです。

 自己牧会プログラムでは、その止めるのが難しい思考をいったん止めて、今ここにあるものを見て、聞いて、感じて、客観的に自分を見通せる位置に立つことを、「自覚を取り戻す」と表現しています。

 思考を止めるために有効なのが、自分の行動の一つ一つを実況中継してみるという方法です。具体的には、「私は今、道路を歩いています」「今、駅に着きました」「〇〇に向かっています」というふうに、「意識を今、ここに置く」ことに集中していきます。

 こうして、ぐるぐる巡る思考から解放されると、良心の声が聞こえやすくなるのです。

 ある休日に、家でこの「自覚を取り戻す」ワークをしていた時のことです。

 「子供たちが遊んでいます」「台所にはコップやお皿が置かれています」「妻がお皿を洗っています」などと実況中継しながら、今目の前に広がっている情景を一つ一つ確認していきました。

 そのうち、妻が山盛りの洗濯物を干し始めました。その姿を見ながら、ふと、「『手伝って』と言われたらどうしよう。でも手伝ってほしいと思っているだろうな」など、いろいろな思いが湧いてきて落ち着かなくなりました。普段から私は、頼まれればやるのですが、積極的に手伝うということがなかなかできていなかったのです。

 そこで改めて、「今、妻が洗濯物を干しています」と自覚を取り戻していったとき、良心から、「手伝ってあげたら喜ぶんじゃない?」という声が聞こえてきました。

 その声に納得して、さっと手伝うと、妻は大変喜んでくれました。そして娘たちに、「将来、こんなふうに洗濯物を干してくれるような優しい人と結婚しようね。パパが選んでくれるよ」と言って、私のことを持ち上げてくれたのです。

 自覚を取り戻すと、神と対話できる直短距離に立てることを感じます。いつでも良心の声を聞くことができる状態に自分を保てるよう、これからも意識していきたいと思います。

(男性、40代)

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 次回は、「余命宣告からの解放」(前編)をお届けします。


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