私の心の中にいる神様 2
相手の幸せを祈ると心が穏やかに

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。
 毎週土曜日に配信予定です。

 街頭伝道では、道行く人に声を掛けても、断られることがほとんどです。そんな時は、遠ざかっていく相手に光を送りながら、その人の幸せを祈るようにしています。

 ある日、街頭伝道をしていると、ちょっとオタクっぽいような、弱々しい感じの若い男性が前方から歩いてきました。一瞬、苦手意識が働いて、声を掛けるのをためらってしまいました。ですが、「いや、自分の基準で選んではいけない」と思い直し、背後から「すみません」と声を掛けました。ところがその途端、その男性は振り向きもせずに、片手でバシッと私の手を払ったのです。

 さすがにムッときて、何か一言、言ってやろうかという思いになりました。でもありがたいことに、すぐに気持ちを切り替えて、その人の幸せを祈ることができたのです。すると、不愉快な思いに支配されていた自分の気持ちが徐々に静まっていきました。

 自分の中のわだかまりや怒りが消えて気持ちが穏やかになると、良心の声が聞こえてきました。

 「あの人、けっこう強かったね」

 外見で勝手に「弱々しい」と判断していた相手が、思いがけない強い態度で否定してきたことに対する、率直な驚きの言葉でした。そこには、相手に対する批判や怒りは全く含まれていませんでした。この言葉はあまりにも意外で、思わず吹き出しそうになりました。

 もし、「怨讐を愛しなさい」といった、み言に基づいた言葉だったら、「それは分かるけどね」と、かえって反発していたかもしれません。自分のことを最もよく分かってくれている良心だからこそ、自分が最もしっくりくる言葉をかけてくれたのだと思い、心から感謝しました。

(男性、30代)

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 次回は、「40年来の伝道への恐れがなくなった」をお届けします。


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