https://www.kogensha.jp

統一原理127のポイント 42
人類歴史が神の復帰歴史であるという証拠を、四つの観点から説明してください

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第8弾、『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

(光言社・刊『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』より)

第三章 人類歴史の終末論
41 人類歴史が神の復帰歴史であるという証拠を、四つの観点から説明してください。(『原理講論』、140~146ページ)

[文化圏発展史の立場から]
 古今東西を問わず、悪を捨てて善に従おうとする本心だけは誰でも共通にもっています。
 それは、善の主体であられる神が、神の善の目的を成就するための善の実体対象として人間を創造なさったので、堕落人間がサタンの業により善の生活ができないようになってしまったとしても、人間の本心は、時間と空間を超越して、善を指向しているのです。
 しかし、既に悪主権の上におかれているこの世界に、善の実相を見ることができなくなっているので、人間は時空を超越した世界に、その善の主体を探し求めなければならなくなりました。

 この必然的要求によって誕生したのが宗教です。
 その中でも影響力の大きい宗教は、必ず文化圏を形成し、文献(A・トインビー『歴史の研究』)に現れている文化圏だけでも二十一から二十六を数えます。
 それらは、歴史の流れに従って、劣等なものは、より優秀なものに吸収あるいは融合され、近世に至っては、極東文化圏、ヒンドゥー教文化圏、イスラーム文化圏、キリスト教文化圏の四大文化圏だけが残されてきました。
 これらはまた、キリスト教を中心とした一つの世界的な文化圏を形成していく趨勢(すうせい)を見せています。結局、これは、人類世界が一つの統一世界へと復帰されつつあることを示しているのです。

[宗教と科学の動向から見て]
 堕落人間の両面の無知を克服するために生じた宗教と科学が、有史以来、互いに関連することなく独自的に発展してきましたが、今日に至って、統一された一つの課題として解決されなければならない時が来ています。
 今日の科学社会は極めて高度に発達し、外的には理想社会へと転換することのできる、その前段階にまで復帰されてきています。

[闘争歴史の帰趨から見て]
 財産を奪い、土地を略奪し、人間を奪い合う闘争は、家庭、氏族、民族、国家、世界を中心として、その範囲を広め、民主と共産の二つの世界が最後の闘争を挑むところまできました。
 この最後の戦いは理念の戦いであり、宗教と科学とを、統一された一つの課題として解決することのできる真理が現れるとき、宗教を否定して科学偏重の発達を遂げてきた共産主義思想は覆され、二つの世界は一つの理念のもとに、完全に統一されます。

[聖書を中心として]
 人類歴史の目的は、「生命の木」(創世記二・九)を中心とするエデンの園を復帰するところにあります。
 エデンの園とは、地球全体を意味します。「生命の木」とは完成したアダム、すなわち、人類の真の父を意味しています。父母が堕落して、その子孫もまた原罪をもつ子女たちとなったので、歴史は、人類を重生させるための真の父であるイエスを探し求めてきたのです。
 歴史の終末期において、信徒たちが願望し、探し求めていくものとして記録されているヨハネの黙示録の「生命の木」とはイエスのことであり、歴史の目的は、「生命の木」として来られるイエスを中心とした、創造本然のエデンの園を復帰するところにあるのです。

---

 次回は、「終末の定義と、いつが終末のときであったか説明してください」をお届けします。