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心のあり方 21
夫婦円満は幸福のツボ

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第11弾、『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。
 なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『文鮮明先生の自叙伝に学ぶ~心のあり方』より)

第六章 家和して万事成る

夫婦円満は幸福のツボ

 人は誰でも幸福を求めています。人生と家族に関わる全てのことが良くなってほしいと願います。年末年始になると多くの人たちが神社仏閣にお参りに行きます。願いごとの成就のために合掌して神仏に頼みます。健康祈願、家族円満、経済安定、夫の出世、子供の受験合格などを願うのです。あれもこれも良くなってほしい「万事成る」ことをお願いします。確かに、健康に恵まれ、家族円満で、ご主人が出世して給料やボーナスが上昇して生活は安定し、子供が志望校に合格し、さらに、町内や親族の関係も良好であれば、これほど幸福なことはありません。

 しかし、誰でも実感しているとおり、世の中、それほど甘くありません。願ったことの一つでもかなえば良いほうです。とはいえ、あれもこれも良くなってほしい、と願うのが人の心です。では、「万事成る」ことは可能なのでしょうか?

 幸福を人の体に置き換えてみましょう。幸福とは健康な体といえます。健康とは体の全ての機能が円滑に動いて全く障害がない状態です。健康とは、正に「万事成る」体なのです。

 ところが、足や手首が疲れたりすると、体全体の機能に支障をきたして歩きづらくなります。そんな時、人は、整形外科医に行くか、整体に通います。整体師は、体のツボが分かっています。足の痛みを無くすために、足だけでなく、腰を矯正します。そこが、ツボだからです。腰を矯正すると、足の痛みが解消します。腰を矯正することで、体全体の機能が元に戻るのです。

 これと同じことが、幸福にも言えます。幸福にもツボがあるのです。「幸福のツボ」を押さえると、万事うまくいくのです。では、幸福のツボはどこでしょうか。それが、家が和すこと、つまり、家族円満です。そして家族円満のツボは夫婦円満です。夫婦円満は家族円満のツボであり、「万事成る」ためのツボなのです。

 しかし、多くの人は夫婦円満が幸福のツボであることが分からず、万事のほうに気をとられているのです。会社の仕事がうまくいかないと、妻よりも仕事や顧客に心が奪われてしまうご主人がいます。その結果、夫婦関係が疎遠となり、仕事にも影響して、どちらも悪くなってしまいます。「家和せずして万事成らず」です。

 妻であれば、夫よりも、サークル活動や町内の関係を大切にして、夫との関係が悪化してしまう場合があります。母親が子供への愛情を深めるあまり、夫への愛が希薄になって夫婦関係に溝ができてしまうこともあります。夫婦円満であっての親子円満です。

 「子供一人できて春風が吹き、二人できて秋風が吹く」と言う言葉があるそうです。子供が一人できると、夫婦は喜んで仲良くなり、春風が吹きます。ところが、二人できると、奥さんが子育てに追われて、夫への愛が薄くなってしまい、夫婦間に秋風が吹くという意味なのです。
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【み言訓読タイム⑥】
*自叙伝「平和を愛する世界人」より

 「家和して万事成る」という言葉を覚えておくべきです。家庭が平和であれば、すべてのことがうまくいくという意味です。平和な家庭は天国の基礎であり、家庭の原動力は愛です。家庭を愛するように宇宙を愛すれば、どこへ行っても歓迎されるようになります。神様は、宇宙全体の父母として愛の真ん中にいらっしゃるのです。したがって、愛にあふれた家庭は、神様にまで一瀉(いっしゃ)千里で通じるようになります。家庭が愛によって完成してこそ宇宙が完成するのです。(自叙伝223ページ)

 家庭というのは、人類愛を学び教える学校です。父母の温かい愛を受けて育った子供は、外に出ていけば、家で学んだとおりに、困っている人を愛の心で助けるでしょう。また、兄弟姉妹の間で情け深い愛を分かち合って育った子供は、社会に出て隣人と厚い情を分かち合って生きていくでしょう。愛で養育された人は、世の中のどんな人でも家族のように思うものです。自分の家族のように思って人に仕え、人に自分のものを分けてあげる愛の心は、真(まこと)の家庭から始まります。(自叙伝233ページ)

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 次回は、「夫婦円満で万事成った奇跡の証」をお届けします。


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