コラム・週刊Blessed Life 93
令和時代の日本と世界

新海 一朗(コラムニスト)

 2019年は「令和元年」として、新しい日本の門出となりました。

 令和時代の日本はどういう歴史的使命を帯びるのか、世界の前にどういう道を歩むのか。このことを考えるときに、即位式において天皇陛下の発せられる「おことば」がそのことを明確に語っているとみてよいでしょう。


「即位礼正殿の儀」(首相官邸のウェブサイトより)

 20191022日の「即位礼正殿の儀」において述べられた「おことば」は次のようなものでした。

 「先に、日本国憲法および皇室典範特別法の定めるところにより皇位を継承いたしました。ここに『即位礼正殿の儀』を行い、即位を内外に宣明いたします。
 上皇陛下が30年以上にわたるご在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心(みこころ)をご自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国および日本国民統合の象徴としての務めを果たすことを誓います。
 国民の叡智(えいち)とたゆみない努力によって、わが国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします」

 この「おことば」を単なる儀礼的なものとして受け止めることはできません。
 古来、日本では、言霊(ことだま)信仰があることから、言葉には霊が宿っており、霊力が備わっているとする考えがあることをみると、天皇陛下のお気持ちが素直に表現された本心の発露たる「おことば」であると受け止めなければなりません。

 上皇陛下がお示しになられた姿勢を継承するという決意を示されていますが、それは「国民の幸せ」と「世界の平和」であるということです。そして最後には、ご自身の切なる希望として述べておられるのが、「国民の叡智とたゆみない努力」の上に、「わが国の一層の発展」が成就され、それによって、「国際社会の友好と平和」「人類の福祉と繁栄」に寄与することであるというご決意をお示しになっていらっしゃいます。

 これらを総合的に判断すると、日本は令和の時代を「一層の発展」を遂げながら歩むという言霊が表明されており、その発展は、日本自身のためというよりも、「国際社会の友好と平和」「人類の福祉と繁栄」に寄与するものであるという表明であり、まさしく、21世紀の世界平和構築に対して、日本は全面的に貢献する「平和の大道」を歩むという宣明にほかなりません。

 以上のような理解から、令和時代の日本を占うと、日本の発展と繁栄は確実であること、その基盤の上に立って、世界平和への最大の貢献国として、日本は世界からの尊敬と感謝を受ける国家として輝くであろうということになります。
 必ずやそのとおりになるでしょう。そしてそのようになることを心から願います。