自叙伝書写 感動体験集

第74回 夫の心が解放され、息子も…

(大阪府吹田市、70代 女性)

 昨年夏から人に勧められて夫婦で書写を始めました。
 病気がちな主人の健康を願い、定年退職後はあまり楽しみもなく、家にいる主人に書写会をして楽しませてあげたいとの思いもあって、わが家に人をお招きし、書写会をしました。

 1回目はぎこちなかったけれども、主人は全体祈祷の祈りの輪にも入り、茶話会にも加わってくれました。主人が楽しんでいる様子がうれしくて、2回目、3回目と書写会ができるのを夫婦で楽しみに待つようになりました。

 そして迎えた4回目、それまでは祭壇らしい祭壇は築けていなくて、真の父母様(文鮮明・韓鶴子総裁夫妻)のお写真も人からの借り物でしたが、これではいけないと、家庭用に祭壇を準備して書写会を行いました。

 すると不思議なことに、主人が「真の父母様のお写真から後光が差している。あの写真のおかたは一体どういうおかたか。本当にありがたい。ありがたい」と繰り返し、涙を流して泣き始めたのです。

 両親を見送った時も、親戚や誰かを見送った時も、涙一つ見せた事のなかった主人でしたが、今人前であるにもかかわらず、「ありがたい。ありがたい」と言ってボロボロと泣いている姿に、私はただ驚くばかりでした。

 気難しい主人ですが、確かに主人は心が奇麗で、純粋な所があります。その部分をまざまざと見ることができました。

 とても苦労の多い結婚生活でしたが、主人のこの純粋さの一点があって、主人を信じることができ、夫婦二人ここまで頑張ってこられたのです。そのことに心から感謝しました。

 そんなことがあってから、真の父母様のみ言(教え)の素晴らしさと良心に導かれて夫婦二人が一日一日を過ごせている感謝の思いを、同居している息子にも伝えました。

 すると息子も、素直に書写を始めてくれました。

 「私は今正しく生きているか」から書き始めて、「陰のない人生を生きる」と続けているうちに、息子が随分落ち着いてきたなと感じています。

 今まで自由奔放に生きてきて結婚が遅れてしまった息子ですが、結婚して幸せになってくれることを願い、これからも家族で書写を続けていきたいと思っています。