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幸せを引き寄せる 17【最終回】
愛天愛人愛国の家庭生活

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第7弾、『幸せを引き寄せる〜「愛天愛人愛国」家庭生活講座』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『幸せを引き寄せる〜「愛天愛人愛国」家庭生活講座』より)

第三章 国を愛する

愛天愛人愛国の家庭生活

 人は誰でも幸せを求めて生きています。結婚するのも、出産して子供を育てるのも、幸せのためです。父母が子供に願うこともまた幸せです。人の一生は、幸福を求め続ける営みともいえます。しかし、それほど、幸福を求めているにもかかわらず、多くの人は幸福になってはいないようです。

 東京から大阪までは新幹線で、約二時間で着きますが、なぜか、「幸福駅」には、一生かけても、なかなか着けません。

 では、どうしたら、幸福になれるのでしょうか。

 もちろん、自分で努力をすることも大切です。でも、大きな力が後押ししてくれれば、効果は抜群のはずです。帆を揚げて航海するとき、追い風があれば早く目的地に着くことができます。幸せを求める人生航路にも、追い風が必要なのです。この追い風のことを「幸運」と言います。

 では、どうしたら幸運を引き寄せられるのでしょうか。それが、天を愛し、人を愛し、国を愛する家庭での生活なのです。「愛天愛人愛国の家庭生活」です。

 文鮮明先生は、次のように言われています。

 「天を愛し、人を愛し、国を愛する教育をしたいと思ったのです」(自叙伝、165ページ)

 「『家和して万事成る』という言葉を覚えておくべきです。家庭が平和であれば、全てのことがうまくいくという意味です。平和な家庭は天国の基礎であり、家庭の原動力は愛です」(自叙伝、223ページ)

 ところで、家庭の日常生活は、大きく四つの行動で成り立っています。起きる、家を出る、家に帰る、寝る、です。これらの毎日繰り返す四つの行動のあり方が、幸運を引き寄せるのです。

 幸運を引き寄せる朝の起き方があるのです。

 幸運を引き寄せる家の出方があるのです。

 幸運を引き寄せる家の帰り方があるのです。

 幸運を引き寄せる寝方があるのです。

 文鮮明先生は、

 「どこに行っても、日常生活が神様と共になされなければなりません」(『愛天愛人愛国』、44ページ)と言われています。

 日常生活の四つの行動が神様と共にある人は、輝いているのです。それが、天を愛する生活です。愛天生活です。愛天生活の秘訣が、最初の挨拶を神様に捧げることなのです。

 朝起きて最初に「神様、おはようございます」。家を出るとき最初に「神様、どこどこに行ってまいります」。家に帰ってきて最初に「神様、無事に帰らせてくださってありがとうございます」。寝るときには最初に「神様、おやすみなさい。きょう一日ありがとうございました」。

 最初の挨拶を神様に捧げると、神様は「礼儀正しい良い子だね」と感心します。そして愛情をかけてくださいます。それが、幸運を引き寄せるのです。

 次に、人を愛する生活をしなければなりません。愛天の次は、愛人です。

 愛の実践というと、お金と手間暇が掛かりそうですが、そんなことはありません。とっても、お得な愛し方があるのです。それが、顔で人を愛することなのです。実は、顔は他人を愛するためにあるのです。その証拠に、自分の顔は自分には見えません。鏡で見なければ一生かけても見えません。では、どのようにして顔で人を愛するのでしょうか。それが、笑顔なのです。

 文鮮明先生は、「ほほえみは幸福の根源であり、根となるものです」(『愛天愛人愛国』、54ページ)、「人に対するときには、笑顔で対さなければなりません」(同、58ページ)と言われています。笑顔は愛の実践なのです。

 そして、口から出る言葉です。

 文鮮明先生は、「愛を中心とした言葉は、どんなことを言っても、栄え、発展し、宇宙のすべてが喜ぶのです」(『愛天愛人愛国』、61ページ)と言われています。

 笑顔と言葉は、神様が人間だけに与えた愛の特権なのです。天を愛し、人を愛して、さらに国を愛します。

 国は主権、国民、国土で成り立っています。家庭生活で国土に当たるのが、家屋です。

 多くの自然万物の中で、最も家庭生活のために存在しているのが、「家屋」です。床、天井、壁、窓ガラス、食器、電気冷蔵庫など、ひたむきに主人の幸福のために働いています。暴風雨の日でも、安眠できるのは、屋根と壁が防いでくれているからです。

 そして、床が水平を、壁が垂直を保ち続けているためです。これらを愛することを、掃除、整理整頓というのです。物質を大切にすることは、愛することなのです。

 そして、私たちの生命の営みのために、なくてはならない万物があります。「食材」です。お米、野菜、果物、牛、豚、卵、などです。それらの食材は、自分の命を私たちに捧げているのです。それゆえ、感謝して美味しく食べてあげることが、食材への愛なのです。

 文鮮明先生は感謝して食べてあげると食材たちが薬になって恩返しをすると言われます。

 「涙を流し、愛する心をもって食べ物に対するとき、その食べられる食べ物は、『ついにあなたの血肉になり、力になり、神様を愛し得る元素に私が吸収される、このような驚くべきことに感謝します』と言い、早く口に入っていこうと考えるのです。

 牛肉を食べるとすれば、『この牛肉は、子牛のときから母親が愛し、主人が愛して育てた愛の結実だ』と考えなければなりません。愛の結実を吸収して生きていることを感謝して食べる人は、病気になりません。そのように感謝して食べると、食べる物がすべて薬になるのです。食べる物が『あなたの体の中の悪い要素を、私が入っていってすべて食べてあげます』と言うのです」(『愛天愛人愛国』、116、117ページ)

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 「幸せを引き寄せる」は今回で連載終了となりますが、本シリーズは引き続きバックナンバーとしてご覧いただけます。ぜひご活用ください。また、本シリーズに対するご感想を頂ければ幸いです。ありがとうございました。