2026.07.26 13:00

興亡盛衰 1
30年前に発刊された『文鮮明(ムン・ソンミョン)師御夫妻メッセージ集 青年の希望』の中から、第1弾の「青年の希望」に続いて、第2弾として「興亡盛衰」のみ言をお届けします。
「膨大な文師の講話集の中から、特に日本の青年に対して希望を与えようと、日本語で語られたもの」が選ばれ、まとめられたみ言集です。
若い世代はもちろん、全世代にお読みいただきたい、読めば読むほど、元気が出てくるメッセージ集です。(一部、編集部が加筆・修正)
1971年3月21日、韓国・水沢里の中央修練所において、訪韓した百余名の日本の統一教会のメンバーに対して語られた、文鮮明師の講話である。
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世の中に住んでいる我々人間として、だれもが願うのは、滅びることを願わずに、栄えることを願う。それは、人間の情である。人間ばかりでなく、生きているものはどんなものでも、下等な昆虫においても、滅びることを願わない。存在するすべてのものは、栄えることを願うのである。
我々個人から考えてみても、「成功し、世界的な有名人になりたい。そしてその中心の人物となって、世界を自分の願いどおりにしたい」という心は、だれでももっている。日がたち、自分の将来の時間がなくなるにしたがって、発展の度数が高まることを、だれもが願っている。
しかし、我々人間の生活圏内においては、その願っている「栄える」という立場に立つことは、なかなか難しい。 逆に、栄える反対のほうに、ふっとすれば落ちやすい。それに引かれやすいのが、我々が生活している現世の環境である。こう考えると、栄えるには、それに相応した、ある準備がなければならない。
理想を実現するための準備期間
10の目的を願って、それ以上の準備をしている者であれば、その10の目的はもちろん成し得るだろう。それ以上の準備をしていた場合には、その目的を成し得て余りがある。 もしもその準備が、10にかなわないようなものであったならば、その10の目的は果たすことはできない。 果たそうとしても、8あるいは5までで、それは中途半端に終わってしまう。そうなると、その目的は、自分に必要なるものとして立ち返るかというと、そうではない。 なさなかったほうが、その目的を望みとしなかったほうが、かえって良かったというような結果になることが、我々人間生活圏内においてたびたび見られる。それは、個人的にも体験することである。こう考えると、我々人間としては、準備をしなければならない。
まず、その準備は、いかなる目的に向かって準備するかということが、重大な問題である。国を中心として、国のために自分は必要なる人間になり、自分自身はだれにも負けない愛国者になると、そのような心をもっている者ならば、まずその国たるものは、いったいいかなる国か。現在の国ではなくして、将来の国、あるいは現在より以上の国を願う。そういう目標を、はっきり決めなければならない。
次には、その目標は、他人の目標ではなく、自分自身の目標であることを、はっきり認識しなければならない。その目標たるものは命よりも尊いものであるということを、いかに自分自身が体恤(たいじゅつ)し、感ずるか、ということである。自分ながらに望むその理想世界は、観念的なものではなくして、事実、実体としての自分と、いかなる関係を生活圏内にもち得るものであり、またその目的か、ということである。それは、だれかに助けてもらう目的ではなく、自分が果たすべき目的である。 この目的のために自分は生まれたし、この目的のために生を営んでいる。 それが自分の運命ならば、絶対的運命と思うような、そういう観念に徹して、いよいよその目的に生きたいという人がいるとすれば、それに相応して準備期間が必要である。
10を準備する者もいるだろう。百を、あるいは百以上の準備を願う者もいるだろう。それが世界的になれば、36億以上の人の願いが、そのままその目的になる。そのような思想圏になるならば、その思想を果たすにふさわしい準備をしなければならない。そして、歴史上にない強靭(きょうじん)な忍耐力と共に、環境におけるつらい多くの場面を甘んじて受けきれることのできる準備をするには、それに相応する期間が必要である。
人間の一生は、60年か70年、100年未満である。長くて80年と見て、80年以内において、世界的にそれをいかになすかという問題である。そのために、何年で準備しようか。 10年間で可能であるか。あるいは20年間で可能か。それとも40年か。それを冷静に考えてみた場合には、自分という一人の男であれば男、女であれば女としての、その目的成就の可能なる圏に立つという自信を、人間がもつということは不可能に近い。そうであれば、いかに大きい理想への目的観念をもったとしても、それを果たし得るための、それに相応する準備期間は、10年、あるいは20年、30年、40年以上になる。その準備期間に基盤をつくったとしても、その基盤の上に勝利圏を果たし得るかを考えると、それは準備よりも、行動に移して実行するのが、もっと難しい。
(続く)
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次回は、「人間だけでは理想世界は成し得ない」をお届けします。