「幸せな結婚」を考える 53

第11章 結婚と純潔

①純潔教育は時代遅れ?

ナビゲーター:長岡 高史

 現代、性のモラルは低下の一途をたどっています。

 例えば2018年にNHK放送文化研究所が行った「婚前交渉の可否について」という調査では、1973年は「婚前交渉は不可」と答えたのが58%に対して、2018年調査では16%となっています。

 また別の資料(米国、ピューリサーチセンター)では「婚前交渉は不道徳か」という問いに対して、日本は「不道徳」と答えたのは21%なのですが、これは国際的にも上位となっており、実にアメリカを上回る数字なのです。

 性のモラルの低下は離婚率に影響が出ることが分かっています。アメリカのある研究では性経験を多く持っている女性は離婚率が高い傾向にあるとし、また別の研究では10代で性経験のある女性は婚前交渉を一度もしたことのない女性に比べて2倍も高くなると発表をしています。

 さらに、最新の研究では婚前交渉を当たり前のように行っていたカップルよりも、性交渉を我慢して結婚したカップルの方がより、結婚後のセックスに満足しているとの発表もあります。

 今では「純潔教育」という言葉を聞く機会はほとんどありません。むしろ結婚前により多くの恋愛をし、経験を積んだ方がいい、というような風潮さえあります。

 しかし、前述したように「性の乱れ」は結婚後の幸せを奪っていく大きな要因になるのです。この章では「純潔を守ること」がなぜ大切なのかを、考えてみたいと思います。