2026.05.29 12:00

周藤健先生の氏族メシヤ講座
宿命の道 9
今、改めて家庭教会の勝利、神氏族メシヤの勝利の重要性が強調されています。
そこで新たな段階での出発の時を迎えてこの2026年4月から、「氏族メシヤ」をテーマとした紙上講座(毎週金曜日〈予定〉)をお届けすることとなりました。
内容は、周藤健先生(43双/2023年12月22日聖和、享年92)が1996年当時に氏族メシヤに関するみ言の解説としてまとめられた冊子『【氏族メシヤ講座】宿命の道』です。30年の月日がたっていますので、必要に応じて用語の表記など、一部、編集部が加筆し、修正を加えました。
神氏族メシヤ勝利のためにお役立ていただければ幸いです。
第1部
氏族的メシヤに向かう姿勢
三、本質的な闘い
これまで還故郷した多くの人たちが、責任を果たしきれていません。皆さんはそのような事実を見て、「自分もやはりああなってしまうのではないか」という不安があるのではないでしょうか。
正直なところ、心の片隅にそういう不安があると思うのです。故郷に帰って、どのようにして経済的に自立したらいいのか、どこに住めばいいのか、自分の親戚の伝道対象者を調べてみても、伝道できそうな人はなかなかいません。今さら仕事を始めても、生活基盤を整えるのはそれほど簡単ではないし、結局自分の生活だけに追われてしまって、霊的にもさえなくなって、教会の礼拝にも参加しなくなるのではないか。祈祷生活もおろそかとなり、朝5時の敬礼式もしなくなってしまうのではないかという不安もよぎったりします。
もし、こんなことになったら、希望がなくなってしまいます。こうなったら、霊的にずーっと落ちていって、何の力もなくなってしまうのです。
実は、皆さんの一番本質的な闘いは、これなのです。これをどのように勝利することができるのか、これが氏族的メシヤを勝利する第一の関門なのです。修練会でどんなに燃えても、長続きするものではありません。なぜならば、情というものは必ず流れていくようになっているからです。
私はアメリカで120日修練会を何回か行って、参加者の一部を海外宣教に送りました。残りは国内宣教に送りました。ちょうど、今と同じようにです。いわゆるパイオニアとして、国内に開拓者を輩出しました。
その修練会では、皆燃えて燃えて、火の玉のようだったのですが、任地に行ってから、どのように情熱が冷えていったかを見てきました。
皆さんには、ここでみ言を深く理解して、本当にどのように勝利できるかをよくわきまえて、それを実践する決意をもってもらいたいと思います。
しかし、正直に言って、皆さんの中で、一人だけで本当に最後まで貫き通せるような人は、そんなにたくさんはいません。パウロのような開拓者、あるいは松本ママのような精神をもって生涯を貫くような人は、なかなかいません。
松本ママは私を伝道した人でもありますが、80歳になった今でも、伝道のことしか考えていないのです。よぼよぼになっても、伝道しか考えません。今も伝道しています。しかし、そういう人はめったにいません。普通の人は、メシヤに会ってもそう変わらないのです。だからどうするのか、ということです。そこで、私はアメリカで1週間に1回、実績があっても、なくても、パイオニアたちを集めました。実際は何人かのゲストがいますから、そこで原理の修練会をするのです。修練生が3人で伝道者たちが10人でもいいのです。一緒にやるのです。
そこで、もう一度燃えるのです。新しく生まれた霊の子女たちを見て、それが力になるのです。そして、今度は信仰の証しを皆でします。こうして、もう一度火をつけるのです。
このようにして火をつけて、また帰っていきます。広いアメリカですから、そこに集まってくるためには、7時間、8時間ドライブするのです。アメリカでは、東京から名古屋ぐらいの距離なら、「ちょっと行ってくる」ということになるのです。ですから、一晩中、夜通しで車を走らせます。
例えば、心臓は血液をどんどん送り出すのですが、その血液が返ってこなければどうなりますか。細胞は皆死んでしまいます。そのような現象が起きていることに気づいたので、静脈を通じて心臓に返して、そこでもう一度復活させて、動脈を通じて送り出すのです。
組織を動かすのは、心臓の鼓動と同じようなものです。これに「ハート・ビート・システム」などという名前を付けて、実行しました。すると、次第に全体が盛り上がってきました。
それはヤンキー大会(1976年6月1日)の前でしたので、時間的にやった期間は短かったのですが、その3か月間というものは、最大の実績を上げた期間でした。
その修練会が中心となって、どんどん渦を巻いて、ヤンキー大会には、おそらく新しいメンバーとして数百人が参加しました。実際行ってみると、まだ髪を伸ばしたり、たばこを吸ったり、お酒を飲んでいるような人々もたくさん来ていました。彼らは、先ほど述べたメンバーたちに伝道されて来ていたのです。

皆さん一人だけでは、おそらく勝利できないでしょう。特に日本人はそうです。ですから、何人かが一つになって、そこで具体的に共同作戦を取りながら、絶えず証し会を開きながら、天に導かれた恩恵を交換するのです。
この恩恵交換が非常に有効なのです。自分が勝利したとするならば、何が勝利のポイントなのかを分析して、それを証しし、皆で話し合って、「いやあ、私もやってみよう」という気を起こさせるような雰囲気をつくり上げていくことが重要です。何人かで基台をつくって一組になっていくと、どんどん運勢圏をつくり上げることができます。
そのようなやり方が、一つの重要なポイントなのです。その中でも、先ほどお話ししました長子権復帰が中心ポイントです。このやり方を皆さんが実践すれば、そこから皆が感動する涙の証しが出てきます。
言い換えれば、自分が犠牲になって他の人を感動させ、自然屈伏させてみ言を聞かせられるようになった、という証しほど、兄弟姉妹を感動させるものはありません。そうすれば、聞いている人もそれぞれの立場で、「誰をどうするか」ということになってきて、具体的にそうした運勢圏が湧き起こってくるのです。