2026.04.25 17:00

『祝福家庭』120号(2026年春季号)推し記事4
孝情の香り〜在韓日本婦人の証し〜
「私よりも私を愛してくださったお義父さん、お義母さんへ」
このコーナーでは、在韓日本婦人の証し集『孝情の香り』の中から、特に感動的なエピソードを翻訳して、順に紹介しています。
今号でご紹介するのは、1990年代に忠清南道の青陽(チョンヤン)へ嫁いだ一人の日本婦人の証しです。
国際祝福を通して、かつての怨讐を、愛する家族にする」という決意を胸に韓国の地へ降り立った彼女。そんな彼女を待っていたのは、夫と義父母からの深い愛でした。
世の中に「孝婦賞」はありますが、嫁をこの上なく愛した「姑賞」はないものでしょうか。もしあるのなら、私は自信を持ってお義母さんを推薦します。そして、「オモニエ マウㇺ(母の心)」を歌いながら敬拝を捧げ、最高の賞を差し上げたいです。
彼女が韓国で受けてきた慈愛の数々、そして波乱万丈な人生の中で乗り越えてきた試練と深い心情を、日本の皆様にお届けします。
韓国で愛される名曲「母の心(オモニエ マウㇺ)」
皆さんは「母の心(オモニエ マウㇺ)」という歌をご存じでしょうか?
韓国全土で親しまれている名曲で、毎年5月8日の「オボイナㇽ(父母の日)」によく歌われています。
「母の心」(1節)
産む苦しみは全て忘れ
育てるときは昼も夜も心を尽くし
湿った所に身を置き、乾いた所に子を寝かせ
手足がすり減るほど苦労される
空の下にこれほど広いものがあるだろうか
母の犠牲は限りがない
この歌は、お釈迦様が説いた『仏説大報父母恩重経』にある、親から受けた「10の恩恵」がモチーフになっていると言われています。気になる方のために、ご紹介します。
①懐胎守護の恩
10ヶ月もの間、おなかの中でわが子を慈しみ、守り育てる恩。
②臨産受苦の恩
出産時に、命を懸けるほどの耐えがたい苦痛を忍んで産んでくれる恩。
③生子忘憂の恩
無事に生まれた子供の顔を見ると、それまでの苦しみや疲れを全て忘れて喜んでくれる恩。
④乳哺養育の恩
乳を与え、慈しみをもって育て上げてくれる恩。
⑤廻乾就湿の恩
子供が布団を濡らせば、自分は湿った冷たい場所に寝て、子供を乾いた温かい場所に寝かせてくれる恩。
⑥洗滌不浄の恩
子供の汚れ(おむつや排泄物)をきれいに洗い流して世話をしてくれる恩。
⑦嚥苦吐甘の恩
離乳の頃には、自分の口で食べ物を吟味して、まずいものは自分が食べ、おいしいものだけをくれる恩。
⑧為造悪業の恩
子供のためなら、地獄に落ちても構わないという自己犠牲の心で愛してくれる恩。
⑨遠行憶念の恩
子供が出かければ、無事に帰るまで心配し想い続けてくれる恩。
⑩究竟憐愍の恩
親の命がある限り、その慈しみは決して変わることがなく、永遠に子供を愛し続ける恩。
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