2026.01.24 22:00

ほぼ5分で読める統一運動 82
真の環境創造が統一運動の基盤となる
稲森 一郎
文鮮明(ムン・ソンミョン)師夫妻は、統一運動(神の復帰摂理が目指す本然の世界の創建)の基盤を造成するために、環境創造が必要であると語ります。
環境創造とは、「神の国」創建のための外的環境を造成することを意味します。
特に、世界人類が全て等しく物質的恵沢を受けるためには、特定の個人や企業、国家の利益を離れ、資源の効率的な活用と技術の平準化が必要であると文師は述べます。
「環境創造をするためには、どのようにすべきでしょうか。環境には、太陽の光、水、空気、土があります。皆さんが愛と生命体をもって神様の代わりに歩むようになれば、そのような環境的条件で、必ず皆さんが主体となって投入し、対象を創造しなさいというのです。平安な所にいながら福を受けることはできません。つらくても、自分がつらさを忘れてしまえば、無限の成果が出てきます。それが再創造の公式です」(天一国経典『真の父母経』、1101ページ)
環境創造のためには、自分自体の投入が必要です。再創造のためには、自分自身が主体となって、対象を創造することに投入せよということです。
そして文師は、以下のような厳しい心構えについても指摘しています。
「世の中の人がお父様(文鮮明師)を利用したとしても、 その人と共に復興し、共に生きるために事業をしていると考えなければならないのであって、私が利益を得ようとしてはいけません。そのようにして得たものは、いくら集めてもサタン側に戻っていくのです」(同、1101ページ)
「皆さんが大きくなろうとすれば、自分自体を投入しなければなりません。これが真理であり、すべての現象世界の発展原則です。拡張し、発展しようとすれば、投入しなければなりません。純粋な投入は、純粋な発展と純粋な拡大が可能です。いい加減に投入すれば、いい加減な結果が出てくるのであり、深刻に、純粋に投入すれば、深刻で純粋な結果が出てくるのです」(同、1101ページ)
神の国(天一国)を創造する者たちは、文師のこのような忠言を心に刻むべきです。
現在の世界を見る時、特定の個人や企業、国家の利益を離れるべきであるという文師の視点は、ほとんど見られません。
特定の個人が利益を強く主張し、特定の企業が他企業を押しのけて自分たちの利益を前面に押し出す姿勢を取ります。
特定の国家が利益を奪い取ろうと他の国と争うニュースが連日のように報じられています。
資源の効率的な活用と技術の平準化が必要であるという文師の提言は、なおざりにされる傾向があり、武力(軍事力)を背景に資源の独占、平準化を妨害する出来事などが見られます。
要するに、世界人類が全て等しく物質的恵沢を受けるという文師の観点(世界平和実現への観点)が完全に抜け落ちており、強い者、強い企業、強い国家が、富を独占していくという格差の流れは、21世紀に入って、一層強くなっています。
汗水流して(自分自身を投入して)環境創造していく、そしてその再創造の果実はみんなで分かち合うというのではなく、略奪の経済、だまし取る倫理なき経済が地球上を覆っていびつな経済社会をつくり上げています。
誠実、責任、愛、公平、創造性などを中心とする真摯(しんし)な自己投入と倫理によって得られた物質的恵沢は、全人類に及ぶようにしなければなりません。
これが人類歴史の全体を通してできなかった「平準化経済」です。
利己心を捨てなければ、平準化は不可能です。