共産主義の新しいカタチ 92

 現代社会に忍び寄る“暴力によらざる革命”、「文化マルクス主義」とは一体何なのか?
 国際勝共連合の機関紙『思想新聞』連載の「文化マルクス主義の群像〜共産主義の新しいカタチ〜」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。(一部、編集部による加筆・修正あり)

20世紀最後の重要なマルクス解釈に
ルイ・アルチュセール(上)②

構造主義思潮育成の揺籃となる
 アルチュセールは、多くの知識人を輩出するフランスの名門「高等師範学校」(エコール・ノルマル・シュペリオル=ENS)に入学するも、第2次大戦が勃発し従軍。ドイツ軍の捕虜として5年間、収容所生活を送ります。この学業生活の中断はアルチュセールに少なからぬ影響を及ぼしました。実際、捕虜時代に最初の精神疾患により治療を受けることになります。王党派のカトリック信仰をもっていましたが、精神の病が何度もアルチュセールを襲い、「信仰の危機」を迎えるのです。

▲ルイ・アルチュセール

 戦後、「ENS」に復帰したアルチュセールは科学哲学者ガストン・バシュラールの指導で学位論文(DES)を完成(「ヘーゲル思想における内容について」)。実はこの師バシュラールの影響が後のアルチュセール思想に色濃く現われることになります。

 その翌1948年、アルチュセールは哲学教授資格試験(アグレガシオン)に合格し、母校ENS(高等師範学校)の復習教師に就任。ここでアルチュセールは、数多くの講義をこなし、さらに次世代の思想家たちを育てました。

 その指導を受けた中には、ミシェル・フーコー、ジャック・デリダ、ジル・ドゥルーズ、アラン・バディウといった錚々たる顔ぶれが並んでいます。特にフーコー、ドゥルーズ、デダと言えば、「構造主義」「ポスト構造主義」における中心人物の代名詞としても知られます。その意味で、アルチュセールとENSは「構造主義学派の揺籃(ようらん/発展の初期段階のこと)」となったといえるでしょう。

 さらに後年、パリ精神分析学協会を飛び出したジャック・ラカンを招いたのも、アルチュセールでした。

「思想新聞」2025年12月1日号より

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