青少年事情と教育を考える 45
教育現場のLGBT

ナビゲーター:中田 孝誠

 今年一年、メディアで取り上げられることが多かったのが、LGBT、性的少数者に関する話題でした。
 教育専門のメディアでも、ここ数年、LGBTに関する記事が増えていました。

 最近でも、「教育新聞」がLGBTであることを公表した教員のインタビューを大きく掲載しています。この教員の男性は「当事者以外の児童生徒にも、性の多様性を教えることが非常に大切です」と語っています(「教育新聞」12月6日付)。

 しかし、学校の授業でLGBTへのいじめや差別をなくすことにとどまらず、性の多様性(性は男と女だけではない)を教えることは、子供たちに混乱を与えかねません。

 子供たちは自分の性について違和感を感じたりして悩む子も少なくないと言われますが、こうした違和感は多くの場合、そうした思いは成長とともに消えていくとも指摘されています(文部科学省がLGBTの専門医の協力によって作成した教職員向けの指導資料でも「当該違和感は成長に従い減ずることも含め変動があり得るものとされている」と説明されています)。

 その上、授業で性の多様性を教育するということは、子供の成長に大きな混乱を起こす可能性があります。

 ちなみに同紙は「スコットランドがLGBTに関する授業を、世界で初めて公立学校で義務化する方針」といった記事も掲載するなど、LGBTに関する報道が目立ちます。
 
 来年度から中学校で道徳の教科化(「特別の教科 道徳」)がスタートしますが、8社中4社の教科書でLGBTが取り上げられていることがニュースにもなりました。

 例えば一社の教科書では、性の在り方には「からだの性」「こころの性」「好きになる性」の三つの要素がある、と紹介しています。

 ただ、教科書には家族の絆、家庭の愛情をテーマにした題材も多く入っています。また、地方自治体では「同性パートナーシップ制度」(推進派はこれが同性婚を実現するための運動だと言っています)の導入が広がっている一方、家庭教育支援条例、結婚や出産と子育てを高校生に教育する「ライフデザイン教育」が広がっています。

 いずれにしても、来年も教育現場で結婚や家庭をどう教えるかが重要なテーマになりそうです。