2025.09.14 17:00
韓国紙セゲイルボを読む<セレクト>
目の前で見た「金正恩氏専用列車」
写真は中国公安が削除
中国当局が突然、北朝鮮の朝鮮労働党総書記・金正恩の訪中を告知して、今年の訪中はないだろうとの予想は完全に外れた。彼の一挙手一投足がニュースとなるはずで、最初の関門は中国に到着する瞬間を捉えることになるはずだった。
2日未明、金正恩の専用列車が丹東を過ぎたという知らせが伝えられ、北京到着は午後3時ごろと予想された。同日午前、下見のため北京駅に入る鉄道を見下ろせる明代の城壁遺跡公園へ行ってみると、正午から午後6時まで出入統制と告知されていた。ではまず、その時間帯に金正恩が来るのは確かだなと思った。
城壁公園を下りて、写真が撮れる場所を探してあちこち歩き回り、通惠河近くの小さな公園に場所を見つけた。物々しい北京駅周辺に比べて監視が少なかったためだ。のんびりと釣り糸を垂らす市民たちの間からちらちらと線路を眺めた。金正恩の専用列車は中国の一般列車とよく似た濃い緑色なので、過去の報道写真で公開された特徴を頭に入れて区別しなければならない。「最高尊厳」らしく、列車にきらめく金箔(きんぱく)でも巻いていたら識別しやすかったのに…。