2025.05.22 22:00
「幸せな結婚」を考える 33
ナビゲーター:長岡 高史
「『幸せな結婚』を考える」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
このシリーズでは、「結婚」について深く掘り下げてまいります。幸せを実現するための「鍵」はどこにあるのでしょうか。
第6章 夫婦で正しく愛を育もう
解決策を提示する男性、心に寄り添う女性
男性は論理型で客観的事実を重要視する傾向があるのに対し、女性は直観型で主観的意見を重要視する傾向があります。
この違いは相談を受けた際、顕著に現れます。
男性は相談を受けると、なんとか自分が解決してあげようと解決策を提示します。相談者が置かれている状況を客観的に判断し、論理的かつ具体的に道筋を提示します。この姿勢は、男性が男性に相談したときは、それで問題ありません。
しかし、女性が男性に相談をすると、男性のこのような姿勢は空回りしてしまいます。
多くの場合、女性は自身の相談に対して答えを求めていないことが多いのです。ただ、自分の話を聞いてほしく、悲しい自分の心に寄り添ってほしいのです。
それなのに、女性の話をさえぎり、なんとかアドバイスをし、そして時には、「あなたにも改善すべき所がある」と相談者を叱咤(しった)してしまう…。そうなると、「この人は私の話を聞かずに自分の意見を押し付けてくる」とそっぽを向かれてしまいかねません。相手を思っているからこその熱血指導が、逆効果になってしまいます。
もちろんケースバイケースですし、そうでない男性、女性もいるでしょう。しかし、「男性も女性もまずはそれぞれ違う」という立場に立ってこそ見えてくる世界があるのです。