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制作の舞台裏から 107
天一国の新しい音楽文化、創造の旅路

 4月13日に行われた天苑宮・天一聖殿入宮式と、祝勝会のミュージカル「韓(ハン)の歌」。歴史的な行事で披露されたのは、全て新しい音楽だった。

 この音楽の制作に携わった日本人を「U-ONEニュース202559日号」で紹介した。

 2024年93日、楽曲制作プロジェクトのため、世界から13人の音楽家が韓国・清平に集められた。

 ここに日本から参加したのが、神日本家庭連合の猪熊広己・文化部長(作曲家)と北海道・岩見沢家庭教会の早出教会長、合唱指導の坂寄先生の3人だった。

 「U-ONEニュース」では、猪熊広己・文化部長のインタビュー撮影をした。

 当初は、入宮式で歌う合唱曲を作るために1週間のスケジュールで音楽家たちが集められた。しかもその話を聞いたのは集合日の3日前だった。
 それでも3人は、合唱曲1曲を作るだけなら1週間もかからないだろうと思い渡韓した。

 しかし韓国に着くと状況が一変。
 合唱曲ではなく、入宮式と祝勝会のミュージカル「韓の歌」に使われる約20曲の制作プロジェクトだったのだ。

 20曲を1週間で制作するのはさすがに難しいと判断し、急きょ、滞在期間は1カ月に延長されたのだ。

 初めに、天正宮博物館で真のお母様に呼ばれてプロジェクトの説明を聞いた。
 お母様から条件が示された。

 まず、霊界を動員するために精誠を尽くすこと。すなわち天苑団地・清平で1カ月作曲に専念し、毎晩の徹夜精誠祈祷会に参加し、お母様と一つになることが願われた。

 そして、天一国の新しい音楽文化を作るため、既存の曲、聞いたことがあるものは絶対に使わない、ということだった。

 お母様は、天苑宮の視察に楽曲制作プロジェクトのメンバーを同行させ、聖画や壁紙、家具やじゅうたん、照明についても説明されながら、天の父母様のために、全く新しいものをささげることを強調された。

 清平での作曲活動は、「霊界と直結している」と猪熊部長は語った。
 水道の蛇口をひねっても音楽が聞こえてきた。
 天正宮博物館でお母様にお会いするために待機していた時もメロディーが聞こえ、慌てて楽譜をメモ書きした。

 日常的に音楽が聞こえてくる中、9月13日の徹夜精誠祈祷会の時にも音楽が聞こえてきた。

 カンタータ「カルミナ・ブラーナ」を作曲したカール・オルフ(ドイツ)と大管弦楽のための組曲「惑星」を作曲したグスターヴ・ホルスト(イギリス)の二人の作曲家の音楽だった。
 荘厳で宇宙的なスケールを連想させる音楽に、インスピレーションが与えられた。

 具体的な制作に入ると、作曲のみの作業ではなかった。
 今回はミュージカル楽曲のため、ストーリー展開に合わせて作詞と作曲を同時並行で進めなくてはならなかった。

 「韓民族選民大叙事詩」で学んだ内容を常に考えながら、「宇宙の女王が生まれる」「天宙の歓喜」という2曲が生まれた。
 日本から参加した3人の精誠が実った瞬間だ。

 プロジェクトが終わり、天正宮博物館でお母様に報告する時間が持たれた。
 メンバー全員で40曲以上作曲したが、この日お母様は、7曲を聴かれた。

 お母様には喜んでいただけたが、全曲は完成しなかった。
 完成までメンバーたちと共にされたかったお母様は静かに「皆さん帰ってしまうのね」と言葉を漏らされた。
 そのお母様の心情に触れ、猪熊部長も無性に寂しくなった。

 それから韓国で猛烈な勢いで編曲が進み、入宮式とミュージカル「韓の歌」ではこれらの曲が無事に披露された。

 日本人が作曲した2曲は、ミュージカル「韓の歌」の象徴的なシーンである、第一幕のフィナーレ「独り娘の誕生」で使われている。

 このシーンを「U-ONEニュース202559日号」で一部だが紹介している。
 真のお母様を思いながら、ぜひ聴いてみてほしい。

(N)


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【U-ONEニュース202559日号】

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