家庭出発への準備 1
祝福結婚式後の40日精誠期間

家庭出発への準備 1

　動画「続・二世のための祝福結婚講座」をもとに、家庭出発のための準備と夫婦関係の在り方について、毎週土曜日配信（予定）でお届けします。

※本文中の内容は2022年時点のものです。最新の情報に関しましては、最寄りの教会までお問い合わせください。

祝福結婚式後の40日精誠期間

　今回は、祝福を受けた翌日から始まる40日精誠期間について説明します。

　40日精誠期間の過ごし方としては、二人で40日間精誠条件を立てること、そして二人の間での深いスキンシップは避けて、兄弟姉妹の範囲でとどめることになっています。

　二世において、このような40日間の条件期間が設定されたのは2005年のことで、それ以前は特に設定されていませんでした。

　なぜ、このような期間が必要なのでしょうか。

　二世の40日精誠期間を説明する前に、まず一世の40日聖別期間について説明します。
　期間はどちらも40日ですが、「精誠」と「聖別」とに区別されているのも大きな理由があります。

一世の40日「聖別」期間
　一世の聖別期間について理解するためには、エデンの園で起こった人間始祖の堕落にさかのぼらなければなりません。
　アダムとエバ、そして天使長が、縦的な神との心情関係を無視し、横的に自分たちの情を先立たせながら堕落してしまいました。

　一世は、血統的には堕落の血統であるということができます。
　つまり一世のカップルは、このようなアダムとエバの堕落の血統を転換しなければならず、その過程において40日という聖別期間が必要となります。
　夫婦の愛を探すより先に、神との縦的な関係を確立したという条件を立てなければならないのです。

　従って、一世カップルにとって祝福後の40日聖別期間は、偽りの血統から本然の血統に転換するための重要な儀式であり、決して失敗してはいけない期間だといえます。

二世の40日「精誠」期間
　では、二世の場合はどうでしょうか。
　言うまでもなく、二世に血統転換は必要ありません。生まれながら神の血統を受け継いだ立場であり、聖別期間は必要ないのです。

　そのこともあり、かつて二世には祝福後40日の条件期間はありませんでした。

　しかし、2004年12月26日に行われた天一国4年特別祝福式の際、真のお父様（文鮮明〈ムン・ソンミョン〉先生）は以下のように相対関係に対するみ言を語られました。

　「皆さんが祝福を受けたきょうから50日間は、清く貞節を守らなければならないのです。……今、（天一国）5年から8年までの責任を（果たせるように）準備するための50日間、精誠を捧げる期間です。皆さんは家庭において、この間に口げんかをしてもいけません」（マルスム選集480－267～268）

　また翌年2005年2月に行われた天一国マッチングでは、祝福を受けたカップルに対して、祝福後40日間は聖別をすることを具体的な指示事項として提示されているのです。

　2004年、そして2005年は後天時代が本格的に始まった年であり、摂理的に重要な転換がなされた年でした。
　真の父母様が実体でマッチングをされる天一国マッチングも、この時に合わせるように始まっています。

　このような大きな摂理的な転換の年に、真の父母様は二世カップルの祝福の新たな基準を示されたのです。

　実際、真の父母様が直接マッチングを行う天一国マッチングに臨む際には、「今まで一切の異性交際がない」「心身共に健康である」「本人の祝福意思」という三つの基準をより明確に提示されました。

　そして祝福を受けた後も40日精誠期間を定め、神を中心とした家庭を築くために夫婦で精誠を立てることを願われたと考えられます。

　このような時代的背景の上で、2005年から正式に、二世カップルも祝福後は夫婦で聖別することが国際規定で定められたのです。

「聖別」と「精誠」
　当初は二世も40日「聖別」期間としてスタートしました。

　しかし、聖別という言葉には聖なるものと俗なるものを分けるという意味があります。一世においてはその概念が通用するのですが、二世においては「血統転換をする必要がない」という点において当てはまらないこともあり、のちのち「精誠」という言葉に整理されていきました。

　このような背景を考えながら、改めて二世の祝福後の40日精誠期間について整理してみましょう。

　この40日精誠期間におけるゴールとは、祝福を与えてくださった神に感謝し、神との縦的な関係を確立することです。そのためにも相対間の横的な愛を求めることはいったん控え、夫婦で精誠条件を立てながら、祈りと訓読を中心として過ごしていく期間となります。

40日精誠期間中のスキンシップについて
　よくある質問の中に、「40日精誠期間中の相対間のスキンシップはどこまで許されますか？」というものがあります。

　しかし「どこまでがセーフでどこからがアウト」といった議論は、本質的ではありません。

　その答えは、二人の本心が一番よく分かるようになっています。

　まずは神との縦的な関係を深めることを、相対関係を深めることよりも優先して考えていただきたいと思います。

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　祝福式への参加は、ゴールではなくスタートです。
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