2025.04.28 12:00
推しの一冊 Vol.9
ついに天苑宮・天一聖殿入宮!
私たちは今後どう生きるべきか
不定期でお届けするBlessed Life編集部推しの一冊。
今回の推しは、『天の父母様に侍る選民祝福家庭と家庭教会の安着~神様の摂理の着地点は私の家庭』(光言社)。
2025年4月13日に天苑宮(チョヌォングン)・天一聖殿入宮式が挙行され、天の父母様(神様)を地上にお迎えし、実体で侍(はべ)りながら暮らす天国生活が始まりました。
天の父母様の天苑宮・天一聖殿入宮その後…。これからの時代を私たちはどのように生きていくべきなのか。
本書は、その指針となる一冊です。
本書は、第一章「天の父母様に侍る神家庭」、第二章「家庭教会から神氏族メシヤへ」、第三章「天一国安着時代の摂理」の三章で構成されています。
今回は、「はじめに」の全文を紹介します。
はじめに
2025年は、真の父母様による新しい「年頭標語」の発表とともに幕を開けました。
「創造主・天の父母様に実体で侍って生きる天一国(てんいちこく)13年、全世界の祝福家庭は、真の父母様と一つになった選民として責任を果たす天一国の真の子女になろう!」
真のお父様の聖和(ソンファ)後、天一国元年天暦12月1日(2014年陽暦1月1日)から一貫して変わることがなかった年頭標語が、天一国13年を迎えるに当たって大きく変化しました。さらに宣布後、真のお母様は「これが天一国13年、きょう、乙巳(きのとみ)」の年から始まり、代々続いていく元旦のみ言(ことば)です」とも加えられました。
代々続いていくみ言だと語られながらも、ここに「天一国13年」が入っています。これは、天一国13年に限定された年頭標語という意味ではなく、代々続いていく年頭標語に、あえて天一国13年を明記されたと捉えることができます。
なぜでしょうか?
真のお母様はかねてから2025年(天一国13年)の重要さを強調されてきました。天の摂理の完成、人類歴史の完成とも意義づけてこられた2025年4月13日。天苑宮・天一聖殿入宮式は天の摂理にとっても、私たち人類にとっても、それだけ重要な瞬間であるということです。
摂理的にも、人類歴史的にも重要な大転換点を迎えた今、年頭標語を通して改めて、私たち祝福家庭の位相と責任を明確にしてくださったのです。
それでは、この年頭標語を通して私たちが理解すべきポイントは何でしょうか。
第一に、神様を天の父母様として地上にお迎えし、実体で侍って生きることができる天一国13年を迎えたということです。
侍るのはもちろん、私たち子女です。6000年を経て初めて神様を地上にお迎えし、私たち子女がその神様を天の父母様として侍って生きることができる時代を迎えました。
神様を天の父母様として迎える責任は、私たち子女にあります。神様がアダム・エバを通して果たそうとされていた創造理想の夢が、「私」の家庭に着地するのです。天の父母様と真の父母様を中心にお迎えした「神(しん)家庭」こそが、これからの天の摂理の要です。
天苑宮・天一聖殿入宮式を歴史の一つの行事として終わらせてしまうのか、それとも天の摂理の大転換として受け止め、天の父母様を迎えた「私」の家庭こそが摂理の完成の結実であるとして自覚できるのかは、私たちの姿勢に懸かっています。
第二に、私たち祝福家庭こそが、現代摂理の「選民」であるということです。
韓民族選民大叙事詩を通して、私たちは「選民」という言葉の意味を深く理解することとなりました。「選民」という言葉を通して、韓民族が単なる血縁的、地域的な群集体ではなく、特別な目的と性格を持った運命体であることが明確にされました。そこには天の父母様を中心とした「摂理」という、特別な計画とみ旨が存在したということです。
さらに、韓民族を「誰が」選民として選んだのか、ということに重要な焦点が当てられています。そのような観点から、「選民」という言葉を通して真のお母様が明らかにしようとされているのは、創造主である「天の父母様」なのです。選民を召命されたのは、ほかでもなく、天の父母様であるということです。
その上で、真の父母様が顕現されてからの「選民」の意味は、特定の地域に限定されるものではありません。真の父母様の祝福を受けて、真の血統に生まれ変わった私たち祝福家庭こそが、まさに天の選民なのだと、真のお母様は強調されます。
すなわち、私たちを召命したのは天の父母様であることを、改めて明確にされているのです。その上で、選民の資格を得るための絶対条件が、真の父母様と一つになった祝福家庭であるということです。
「私と一つになればすべてを超えられる」。真のお父様が聖和された後、地上の摂理に責任を持たれた真のお母様の口を通して、私たちは何度もこのみ言を聞いてまいりました。一つになるとは、心情と事情と願いが一致するということです。真のお母様が語られる、真の父母様と一つになった「選民祝福家庭」への期待を、私たちは正面から受け止めていかなければなりません。
第三に、子女としての責任の自覚です。
これまでの年頭標語は「天一国の真の主人になろう」というものでしたが、2025年からは「天一国の真の子女になろう!」です。神様が父母として立たれるので、子女の位相が明確になったということです。私たち祝福家庭は天の父母様の息子、娘です。子女なのです。
子女の責任とは何でしょうか? 父母に似ることです。父母のすべてを相続できる子女になることです。その基準が、神(しん)氏族メシヤの勝利であり、天寶(てんぽう)家庭の基準を全うすることです。それが子女として行くべき宿命の道であり、それ以外に父母の勝利圏を相続する道はないと、真の父母様は生涯を通して私たちに教えてくださいました。それでこそ、天一国の主人になれるのです。
このような子女の責任、神氏族メシヤの勝利を考えるに当たって、私たちが振り返るべき内容が、「家庭教会」摂理です。本来、真の父母様の御聖婚から21年間が父母の責任時代であり、1981年からが子女の責任分担時代と言われていました。この1981年を中心としてその前後、5年間連続して年頭標語に入った言葉が、「家庭教会」です。つまり、この時は子女の責任において家庭教会、ホームチャーチを勝利することが摂理の中心でした。
本来は、アベル圏、すなわち自分の家族・氏族圏を愛して伝道する前に、カイン圏を先に愛して、み言を伝えるというのが原則でした。そのカイン圏を伝道しに行くのが、まさにこの家庭教会、ホームチャーチ360軒の摂理だったのです。この頃の真のお父様のみ言には、今、私たちが取り組んでいる神氏族メシヤや地域化に通じる内容がたくさんあります。
しかし、この家庭教会摂理において、私たちは天の願われる基準を達成することができず、そのことゆえに、大きな十字架を真のご家庭が背負われることになりました。1991年から氏族メシヤの勝利に向かって大号令がかかり、アベル圏の家族、氏族を愛し伝道していく摂理に転換されていきましたが、それは私たちが勝利したからではなく、どこまでも真の父母様の犠牲と勝利の恩恵のもとに迎えた時代圏であったことを理解する必要があります。
一方で、自分の住んでいる地域を愛し、そこに住む人々と和合しながら、地域を天一国化していく取り組みは今こそ、必要とされています。私たち祝福家庭が真の父母様を中心として一つになり、自分の住む地域を愛して長子権を復帰した基盤をもって、神氏族メシヤに向かっていくという原則は変わらないのです。その取り組みをするに当たって、真の父母様が語られた「家庭教会」摂理に関するみ言から多くのことを学べるでしょう。
このような理解のもと、本書は三部構成として真の父母様のみ言を選び、抜粋して整理、編集しました。
第一章では、まず私たちが自らの家庭を天の父母様に侍る「神家庭」にすることを目指すというテーマで、模範となる家庭をつくること、家庭で夫婦、親子が共に天の父母様に侍ること、家庭天国を実現することなどを強調するみ言を掲載しました。
第二章では、そのような家庭を築いた上で、私たちが自分の家庭にとどまるのではなく、祝福家庭として真の父母様を中心とする一つの氏族となり、さらにそこから家庭教会を経て、神氏族メシヤに至るまでのみ言を収録しました。
第三章では、真の父母様が2025年の元旦に発表された年頭標語を中心として、先ほど述べた三つのポイントに分けて、み言を集めました。
時代は大きく転換しています。流浪の蕩減(とうげん)時代を経て、今は安着の時代です。6000年の救援摂理が求めてきた人類の真の父母を迎えて、共に天の父母様の夢をかたちにする時代です。創造本然の神様の位相が安着し、創造理想が安着する時代です。その摂理の着地点こそ、「私」の家庭です。そこから、地域の天一国化、神氏族メシヤの勝利が始まるのです。
すべての祝福家庭が、選民としての自覚を胸に、「神家庭」安着を目指して前進してまいりましょう。
2025年2月
天の父母様聖会
世界平和統一家庭連合