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神様に愛された日 24

 『神様に愛された日』を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 「私が出会った神様の真の愛」をテーマに家庭連合の教会員による応募作品から選ばれた証し(テスティモニー)をまとめた作品集。心が温かくなる証しの数々をBlessed Lifeでもお読みいただけます。(一部、編集部が加筆・修正)

(光言社・刊『神様に愛された日-48のテスティモニー』〈2010219日第2刷発行〉より)

第三章◆夫婦の愛

【幸せの記録23】
笑顔のたまもの

 早朝、蝉(せみ)しぐれの中、畑に行くと、夏野菜の小玉スイカが実っていました。ひと汗かいて、帰ってからの朝食の美味(おい)しいこと。

 それから、夫の介護が始まります。もう十年が過ぎました。

 実ったトマトやキュウリを見せながら、「きょうは、こんなに大きくなっていたよ」と手渡すと、夫は「重たいなあ」とうれしそう。

 十年前、夫は物忘れがひどくなり、時間や季節がわからなくなりました。感情の起伏が激しくなり、暴力的で物を壊すこともしょっちゅうでした。

 薬の副作用で体がぼろぼろになっていく中、ある神経内科の先生と出会い、薬は一切飲まないようにと指導されました。以後、体は回復し始め、歩けるようになりました。先生は、「奥さんの笑顔のたまもの」と褒めてくださいます。

 夫は日に日に、純真になっていきます。

 家の中ですれ違うと、ペコリと頭を下げるなど、ほほえましい場面もあります。優しく穏やかだった若い頃の夫のようです。

 今は、時々手をつないで散歩に出かけます。「うらやましいなあ」と言ってくださる方もあります。こんな穏やかな心情で生活できるのも、み言(※1)のおかげです。

 「真の愛とは、ために生きる(※2)こと」、このみ言をもって自分を無にし、夫婦の情をより深くはぐくむことが、きっと神様が与えてくださった環境なのだと、感謝しています。

(女性 68歳)


1 み言:文鮮明(ムン・ソンミョン)先生が語られた言葉のこと。教会員の信仰生活の指針となるものです。語られたみ言のうちで編纂(へんさん)されたものは、現在、500巻を超えています。
 文先生は、教会員が毎朝5時からみ言を読んで一日を出発することを奨励し、自らも率先して実践していらっしゃいます。

2 ために生きる:文鮮明先生の教えの中心的なものの一つが、「ために生きる」です。
 自らを犠牲にし、相手の幸せのために投入する生き方のことであり、この精神こそが世界に平和をもたらすものであると説いています。

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 次回は、「ハートのハッシュドポテト」をお届けします。


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