シリーズ・「宗教」を読み解く 40
流動化する世界におけるIAPDの役割②

ナビゲーター:石丸 志信

 本年(2018年)2月18日~22日、韓国・ソウルにおいて天宙平和連合(UPF)主催の国際指導者会議(ILC)2018が開催された。世界90カ国から550人が参加した。

 超宗教平和開発協会(IAPD)韓国の発足式がなされた時だったが、この国際会議は、政治指導者と宗教指導者および学者らが参加したものだった。

 IAPD創設において、その決議文で謳(うた)っているとおり、世界の諸問題を解決し、平和な世界を創出するためには、宗教者や政治家、学者などさまざまな専門家の協力が不可欠のものとなっている。そのため、UPFが主催する国際会議では、こうした専門家らが共に集う場を提供している。

▲韓国・ソウルで開催された第32回国際指導者会議(ILC)

 これに続く8月26日~30日、同じく韓国・ソウルで開催されたILCでは、世界30カ国から300人の政治、宗教など各界能力指導者が参加した。

 第32回となるこの会議では「現代における重要課題に取り組む:国会議員と宗教指導者の責任」というテーマが掲げられ、平和構築に貢献する政治と宗教の協力関係を議論した。

 昨年の宗教指導者だけが集う会議とはまた違った雰囲気で、「国連総会に似ているな」という参加者の声が聞こえた。