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男女の違いと夫婦の関係 15

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 あなたは知っていますか? 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします!

松本 雄司・著

(光言社・刊『男女の違いと夫婦の関係-ほめられたい夫 愛されたい妻-』〈2019年3月30日第4版発行〉より)

第一章 変わり行く日本人の家庭像

4 離婚の理由

2)別れる理由

 誰でも結婚するときは、仲の良い素敵な夫婦になりたいと夢を描いて結婚します。
 皆さんも結婚式のときのことを思い出してみて下さい。恋愛結婚、見合い結婚、できちゃった婚……いろいろな形の結婚があるでしょう。誓いの仕方も神前、仏前、あるいはチャペルでといろいろな誓い方があるでしょう。しかしどんな形であれ、結婚式のときの二人の夢と希望があったはずです。

 “仲の良い夫婦。やがてかわいい子供たちの誕生。楽しい一家団欒(だんらん)。……周りからも羨ましく思われるような温かい家庭を築いて幸せになりたい”と思わなかったでしょうか? 思わなかったら結婚はしなかったでしょう。
 ところが1年、3年、5年と経っていく中で、なかなか思いどおりにいかない。やがて夫婦の葛藤(かっとう)が始まり、そして悩んだ末に離婚にまで至ることもあります。

 そこで、離婚に至る理由について少し調べてみましょう。世界の統計と日本の統計では、動機理由が少し違います。世界にはいろいろな国があります。宗教的国家もあれば唯物論の国もあり、宗教も多種多様です。あるいは先進国も開発途上国もあります。
 そういう中で、世界的な離婚の理由は何でしょうか?

 世界全体の傾向を国連の統計から見てみましょう。

世界的な離婚の理由……(国連統計より)
1. 不倫
2. 不妊
3. 暴力
4. その他の理由(性格が嫌、行動が理解できない、怒りっぽい、嫉妬深い、おしゃべり、意地悪、無礼、妻の怠惰、夫の甲斐性無し、性的放置、喧嘩好き……)

 三大理由の第一は「不倫」です。夫の浮気は比較的寛容に見過ごされるのに対して、妻の不倫は即、離婚理由にされるという傾向が世界ではいまだに残っています。

 二番目が「不妊」。日本では今どきこれを理由に離婚されるということはめったにないでしょうが、江戸時代や戦前にはいくらでもありました。悲しいことに世界全体では、いまだにそういう理由によって離婚されるという国がまだ多くあるということです。

 三番目は「夫の暴力」。これは昔からの課題ですが、最近は生命に関わる事例も多くなり、ドメスティック・バイオレンスが今、社会問題としてクローズアップされています。

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 次回は、「日本人の離婚の動機」をお届けします。

◆『男女の違いと夫婦の関係-ほめられたい夫 愛されたい妻-』を書籍でご覧になりたいかたはコチラ


◆松本雄司氏の著作はコチラから


◆同シリーズの前作「うまくいく夫婦仲の法則」はコチラから