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男女の違いと夫婦の関係 3

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 あなたは知っていますか? 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします!

松本 雄司・著

(光言社・刊『男女の違いと夫婦の関係-ほめられたい夫 愛されたい妻-』〈2019年3月30日第4版発行〉より)

第一章 変わり行く日本人の家庭像

(2)結婚しない症候群

 日本の若者たちに新たな波が押し寄せています。「結婚しない症候群」です。「煩わしい結婚はしない。シングルで通す」という主義を持つ人がだんだん増えているのです。
 自分の生活をエンジョイする。やりたい仕事や趣味に生きるというのです。恋愛と同棲まではしても結婚はしないというのです。

晩婚の増加
 1は国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集」1999年版をもとに整理した「初婚年齢と生涯未婚率」です。

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 この表をご覧いただいてもはっきり分かることは、男性も女性も初婚年齢が非常に高くなってきているということです。昭和25年には、初婚平均年齢は男性26歳、女性23歳であったものが、平成7年には、男性30歳、女性27歳を超えています。

 このような晩婚化は、必然的に出生率の低下を招く要因になっていると言えます。

生涯未婚者の増加
 さて、問題は、「結婚が遅くなっている」ということだけではありません。全く結婚しない人もまた増加しているのです。先ほどの表の「生涯未婚率」の推移を見ればその現象が明らかです。「生涯未婚率」とは、50歳の時点で結婚していない人の割合です。

 1960年頃までは、男性も女性も50歳までに結婚しない人は100人に12人くらいでした。ところがその後、女性は1970年代から、男性は1980年代から増加を始め、1995年(平成7年)には、男性は100人のうち9人が、女性は5人が結婚していないという状況になっています。これは大変な増え方です。三菱総合研究所の研究では今後さらに上昇し、2016年には現在より倍増して19%になると推計されています。
 以前に比べれば恋愛も結婚も自由自在の時代になったのに、逆に結婚する人が減っている……という不思議な現象が起こっています。
 欧米諸国とは違い日本では婚外出生率は低いので、これも少子化にはずみをつけることになってきます。

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 次回は、「『パラサイトシングル』の増加」をお届けします。

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◆同シリーズの前作「うまくいく夫婦仲の法則」はコチラから