自叙伝書写 感動体験集

第28回 一日一冊(30枚)書写で祈願成就

(神奈川県横浜市 女性)

 私は書写をするようになって8カ月になります。

 私は自営業で一生懸命働いてきました。仕事柄、出かけることも多く、本当の意味で子供に愛情をかけてあげられなかったと反省しています。

 そんなある日、心の書写と学びに出会いました。子供に対する愛情の掛け方を指摘され、まずは、私自身の心の在り方、考え方を変えていく必要性を感じて書写を始めました。

 何よりも家族だんらんと和合を祈願しながら書写をしてきました。数か月たったころ、ある変化が訪れました。

 私の家では私と長男夫婦と3人で暮らしているのですが、なかなか同じ時間帯に一緒にいるということが少なく、すれ違いの多い家族でした。しかし、幸いにもわが家にはエアコンの付いている部屋が1部屋しかなく、今年はとりわけ暑い日が続いた夏でしたので、自然と3人がエアコンのある1部屋に集まるようになって、顔を合わせるようになれたのです。

 書写のおかげだと思いました。「エアコンが1台しかなかったからでしょ」と思われるかもしれませんが、スタッフのかたは「書写のおかげですね」と一緒に喜んでくれました。

 そして3人が顔を合わせるようになっただけではありません。息子が優しい声を掛けてくれるようになりました。何か買い物に行けば自分たちの物しか買ってこなかった息子夫婦ですが、買い物に行く前に「何か欲しいものある?」と聞いてくれるようになり、お願いすると買ってきてくれるようになりました。本当にうれしかったです。

 さらに私には願っていたことがありました。この息子がちゃんと働くようになってほしかったのです。息子と会話ができるようになったものの、仕事の話はなかなかできませんでした。

 そんなある日、書写会のI館長さんが、書写を1日1冊書くことで大きな気付きと心に変化があった人がいたという証しをしてくださり、「願い事は必ず成就できます」と力強くお話ししてくださいました。それを聞いて、私もやってみたいと心が躍りました。

 その日、早速、館長さんが「必ず成就します」と言われた言葉を胸に、一心に1冊の書写(30枚)を書き上げました。2時間40分かかりました。次の日はフラフラになり、スタッフのかたに体を心配されるほどでしたが、不思議と心はやりきった思いでスッキリしていました。

 愛天愛人愛国・家庭生活講座で学んだ、笑顔の生活や掃除をすることは、なかなか実践できていませんでしたが、だからこそ「書写だけはしっかりやろう!」、そんな気持ちで1日1冊の書写を継続していきました。

 すると2、3冊書き上げた頃、息子に変化が現れたのです。

 わが家は不動産業の傍らハウスクリーニング業をしているのですが、職人さんが迎えに来て息子に声を掛けてくれるのですが、今までは息子は笑っているだけで一緒に仕事場に行くことは全くありませんでした。それが最近では、ペンキを塗れる格好をして「はい、行きます」と言って現場に出掛けるようになったのです。11冊書写を始めてから、短期間ですごい変わりようだと思いました。

 その後、1日1冊書写は、スタッフのかたとの相談の上、1週間1冊の書写にして続けていますが、その後も恩恵はありました。お金のことで文句を言っていた息子が一切お金について文句を言ってこなくなりました。また、健康を害するほどに息子はお酒が好きなのですが、そのお酒の量も減ってきたのです。

 息子のことだけではありません。私自身も以前より人を思いやる心や、気遣う心というものをもてるようになり、心が穏やかになったような気がしています。毎日がうれしく感じられるようになりました。

 不動産業にとって入居者のいないアパートは頭が痛いところですが、私が学ぶようになってから、立て続けにアパートの4部屋の入居者が決まりました。不思議とその連絡は私が勉強している時に携帯電話に入るのです。本当に感謝です。

 「人類を幸せにしてあげたい」と思いながら生涯を過ごされた文鮮明先生の愛の言葉に、心の書写を通して触れることで、たくさんのかたが幸せになってほしいと思います。