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信仰生活講座 4
良心の解放が信仰生活

 2008年から2009年にかけて『中和新聞』(タブロイド版)で連載された「信仰生活講座」を8回シリーズでお届けします。執筆者は、多田聰夫氏(本部伝道教育部長/当時)です。
 信仰生活における課題解決にご活用ください。(一部、編集部が加筆・修正)

良心の解放が信仰生活~神からの最高、最善の贈り物

 神様が人間を創造された理由は、自分をそっくりそのまま映し出すことによって神様ご自身を発見したいからでした。50パーセント映す鏡でなく、100パーセント映し出す鏡が欲しい神様です。ですから人間は神様にそっくりなのです。神様と同じ性質を持っているのが人間です。その中心的なものが良心です。

 真のお父様は良心について、「良心は、第二の神様であり、自分を中心として絶対なる神様」「良心は両親に優る、良心は先生に優る、良心は神様に優る」と言われています。

真の父母、真の師、真の主人の役
 また、「…神様は、人間に『良心』という、最高、最善の贈り物を下さいました。人間が地上界で一生を航海するのに必要な羅針盤として下賜されたものが、良心という特別な贈り物です。…そして、良心の作用の中で、最高、最上の機能が正に、真の父母、真の師、真の主人の役割の機能です。言い換えれば、良心は、私たちが生まれたときから真の父母、真の師、真の主人の位置で私たちの生を指導し、教育する、神様の代身者であるということです。私たちの一挙手一投足を、一時も逃すことなく導き、監視する責任が良心の機能だということです」(平和メッセージ15 摂理的観点から見た三大主体思想)と言われています。

 その良心を発見するのに、簡単ではなかった様子を次のように表現されています。

 「先生は真剣に求めてきて、探し求めてきたものが自分の中にあることが分かった。その時、びっくりもしたし、がっかりもした」

良心の声を聞く生活を
 私たちも、自分の良心を発見する生活が必要です。自分が神の子女であること、親としての神の愛を実感するところに良心を感じ、発見することができるのです。良心は私の全てを知っているので、良心の声に耳を傾ける生活が大切です。そうすれば、良心と堕落性を分けて生活できるようになります。また、主体的信仰が身に付いてくるのです。

 良心に従って暮らせば、元気よく、誇らしく、希望にあふれて暮らせるようになります。自分に自信が持てるようになるし、感謝の心が強くなります。

 苦労の道は行きたくないのですが、その苦労を通して、何かを悟らせたい神様がいらっしゃいますから、何か意味があると思うのが良心の声です。

 良心はいつも、アイデンティティーを明確にします。私たちのアイデンティティーとは、たくさんあるのではなく一つです。
 第一は、人間は神様の子供、二つ目は、真のご家庭の拡大家族の一員ということです。また、良心はみ旨とは何かをよく知っています。それは「神のもとの人類一家族」であり「理想家庭の実現」です。人の話をよく聞く、それだけではなく、良心の感じていることをくみ取っていくことが重要ではないでしょうか。自分の良心の声にしっかりと耳を傾けてこそ主体的信仰が身に付いていきます。

堕落性か良心の声か
 しかし、人間は堕落することによって、良心の声を聞くことができなくなりました。

 「良心をいかにして解放させるかという決断を下すには、自分が堕落したことをはっきりと知らなければなりません」

 「堕落したという観念を、徹底して自覚しなくてはなりません」とあるように、私たちは堕落したことを自覚して見えなくなった良心を解放することが必要です。

 「水晶のように清く透明でなければならない人間の良心に、堕落性の垢(あか)がつき、今までさまざまな罪悪と疾病の中で本来の機能をすべて発揮できずにいるのです。したがって、サタン主管圏のこの邪悪な世界から一日でも早く解放・釈放を受けたいと、泣き叫んでいる良心の声を聞ける皆様にならなければなりません」

 傷ついた良心の叫びと、非原理的愛の力(肉身の欲望)との闘いの中にあるのが私たちの心です。良心の解放が必要になっています。それが、信仰生活となります。

 「先生は、いつも厳しい道を選んできょうまで来た。しかし、間違ってはいなかった。楽な道を選んで残るのは後悔だけ。それが良心の声」と言われるように、私たちは頭では理解できますが、実際苦労の道を行こうとすれば、心は苦労の道は行きたくないと思いますし、楽な道を選ぼうとします。

 肉身は心霊を育てるために必要です。良心の声を聞きながら行く、自立した信仰者となりましょう。

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 次回は、「本然の価値観で見て感じる」をお届けします。


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