(『祝福家庭』88号)
【第2・第3福】「家庭完成・主管性完成

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 このシリーズでは季刊誌『祝福家庭』に掲載されている三大祝福完成に関するみ言を紹介します。

【第二・第三祝福】
「子女を愛する」に関するみ言(4)

 先生が幼かった時、鳥の巣を本当にたくさん観察しました。すると、小さな鳥たちは、体の大きな人が上って巣を観察する所にもやって来て、やたらにつつきます。そのようなときは、命懸けなのです。追い払えば、飛んでいったあと、またやって来てつつきます。

 そのようなものを見るとき、自分の生命を越えて愛する子を保護しようとする、動物世界の力があるのを否定することはできません。人も同じです。愛のために生命を投入できなければなりません。そのような人が真の人です。


天一国経典『天聖経』第5篇・第3章・第2節・16


 水鳥も父母の真の愛を知っていました。真の愛とは、自分の命までも捨てることができるものです。そこにはいかなる計算もありません。母鳥が命を捨ててまで雛を守ろうとするその心は、真の愛そのものです。父母はいくらつらくても愛の道を行きます。愛の前に自分の命を投げ出していくのが父母の心であり、真の愛です。

 愛の本質とは何でしょうか。愛の本質とは、人に何かをしてもらおうとする思いを捨てて、人のために、全体のために先に与えて、為(ため)に生きることです。与えても、与えたという事実そのものを忘れてしまい、絶えず与えるのが愛です。それは、喜んで与える愛です。母親が子供を胸に抱いてお乳を与えるときに感じる喜びの心情がまさにそれです。

 父母は、愛する子供のために骨身を削って苦労しながらも、疲れを知りません。それくらい子供を愛するからです。本当の愛は神様から始まり、また愛は父母から来るのです。


(『平和を愛する世界人として』〈光言社版〉235236