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うまくいく夫婦仲の法則 16

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「うまくいく夫婦仲の法則」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 目指すは「夫婦仲良し、円満一家、どんな嵐もどんとこい」! 輝く夫婦、幸せな家庭を築くための秘訣(ひけつ)をご紹介します。

松本 雄司・著

(光言社・刊『二人で学ぶ うまくいく夫婦仲の法則』〈200251日初版発行〉より)

第三章 夫婦がうまくいくための第一の秘訣

4「助け手」としての夫と妻

 永遠のベストセラーといわれる聖書。この中に興味深い内容があります。旧約聖書の1番最初の創世記には、最初に神様が人間の男と女をおつくりになったときのことが書かれています。「また主なる神が言われた。『人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう』。…中略…それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである」。

 つまり、人はひとりでは不十分なものなので、女は男の助け手としてつくられた、男は女の助け手としてつくられた、というのです。そして結婚するのはお互いに「相手を助け合うために結婚するのだ」ということが、いわれているのです。これはなかなか味わい深い内容だと思いませんか。私たちが結婚するのは、お互いに足りないものを与え合って、助け合うために結婚するんだという原点に帰ってみると、だいぶ解決の糸口が見えてくるかもしれません。

 互いに相手に要求しあうばかりの「願い手」になった場合には、不満は募り、最後はののしり合いになります。逆に、もし相手の「助け手」になれればうまくいくのです。

5 あるがままを受け入れる

 では「助ける」というのはどういうことなのか。助け手というのはまず最低限、「相手に要求しない」ということです。

 分かりやすい話をしましょう。

 2年半くらい前になりますが、私は東京にいて夏はバイクで事務所に通うことがありました。ある朝出勤中、大きな車をよけた拍子に歩道に乗り上げて、したたかにコンクリートにたたきつけられました。ヘルメットを被っていたので頭は大丈夫でしたが、右の手をひどく打ったので5本の指が動かなくなり、左のひざが血だらけになっていました。しばらくは声も出ないでうなっていましたが、そういう立場になると人間というのは気丈なもので、結局自分で起き上がって、半分ひん曲がったバイクを押して、外科医を探して、「先生お願いします」。

 そこでの私の「助け手」は医者です。ところが、その先生が出てきて、

 「何だあんた、そのかっこうは」

 「バイクに乗って転倒してこうなりました」

 「あんた、いい年をしてバイクなんかに乗るのが間違っているよ。携帯電話なんか使ってたんじゃない?」……と1時間くらいお説教が始まった。もし、そうしたらそれは助け手になるでしょうか? なりません。「こうしなさい、ああしなさい」と要求が先立ったら助け手にはなりません。医者は助け手ですから、相手がどんな身分であれ、どんな事情で怪我をしたのであれ、一切問いません。困っている相手をそのまま受け入れてあげ、苦痛を止めてあげ、治療してあげます。これが助け手です。

 夫婦にも同じようなことがいえるのです。お互いに相手に対して助けてあげようとすれば、相手に対して「ああせよ、こうせよ」とは要求しないのです。今のあるがままを受け入れるのです。

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 次回は、「夫婦の意地の張り合い/好き嫌いを超えた愛情」をお届けします。


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