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中和新聞セレクト Vol.7
家庭力アップ講座 10

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第7弾は「家庭力アップ講座」(多田聰夫氏)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』20137月~20163月に全19回で配信されたシリーズです。

第10回 理解してから理解される

(中和新聞 2014年10月14日 通巻705号より)

[第3章]授受作用について

1)理解してから理解される

 『原理講論』(50ページ)を見ると、「あらゆる存在をつくっている主体と対象とが、万有原力により、相対基準を造成して、良く授け良く受ければ、ここにおいて、その存在のためのすべての力、すなわち、生存と繁殖と作用などのための力を発生するのである。このような過程を通して、力を発生せしめる作用のことを授受作用という」と授受作用の原則が示されています。

 「万有原力」とは、創造目的である理想家庭を成そうとする天の父母様(神様)の力です。また「相対基準」を造成するとは、神様の創造目的を中心として、主体と対象がお互いの気持ちを共感することをいいます。最後に「授け受け」するとは、共感を通してお互いが相手を理解し、心が一つになることなのです。

 私自身が相手を理解して初めて、相手も私を理解するようになります。そうしてこそ共に生存し、繁殖し、そして様々な活動ができるようになるのです。

相手の目線から世界を見てみよう
 ものの見方というものは人それぞれです。しかしながら私たちは、自分の眼鏡からのみ周りの世界を見てしまうことが多いのではないでしょうか。一度、お互いの眼鏡を交換してみてはどうでしょう。相手の眼鏡から世界を見てみると、ずいぶん見にくかったり、不思議に映ったりするかもしれません。

 母親と幼稚園児が手をつないで、多くの観客の中で花火を見ようとしたとします。母親は花火を見ることができても、子供は背が低すぎて花火を見ることはできません。母親が子供と同じ目線までしゃがんで見てみれば、子供には人々のおしりしか見えていないことが分かるのです。相手の目線に立って見ることが必要です。

共感することが信頼の“残高”を高める
 私たちは他人に対して何を期待しているのでしょうか。多くの場合、「自分の期待」が満たされることを願うでしょう。「あなたが私のことを大事に思っていると分かるまで、私はあなたの意見に興味はない」ということなのです。

 ですから逆に、相手を理解しようと努力してみるならば、相手の心に多くの信頼を“預け入れ”ることができるのではないでしょうか。そのような信頼の“預け入れ”を続けることで、相手は徐々に「あなたは私を大事にしてくれている」と感じるようになるのです。

 相手の気持ちに共感することで、その人にとって何が“預け入れ”になるのかが次第に理解できるようになるでしょう。そのようにして愛が成長していくのではないでしょうか。

 (特に子供たちには)傷つきやすい自分をさらけ出し、支えと励ましを受けることができる環境を作ることがとても大切です。「ああ、自分はここにいてもいいんだな」「ここにいる人は私がここにいることを望んでくれている」「私に関心をもってくれる」という思いをもてる居場所を誰もが必要としているのです。それを土台として、未来に向かって前進できるようになるのです。

 子供は親の動機を見抜く天才です。親の愛を子供に届けるためには、子供の気持ちにしっかりと共感してあげましょう。親がそうすることで傷ついた子供たちも、その傷を乗り越えていくことができるようになるでしょう。

マイナスの感情との付き合い方
 「売り言葉に買い言葉」とよく言いますが、私たちはよく、人に対して感情的に怒り、攻撃的な対応をしてしまうことがあります。怒りは、自分自身の罪悪感の裏返しでもあるのです。

 自分自身の心が穏やかであれば、感情的になるほどではない物事に対しても、怒りの気持ちをもっていると、相手のミスや弱点のせいにして、それを指摘したりするかもしれません。

 そのような怒りと攻撃的な態度は、お互いを向上させる、相乗効果を妨げてしまう大きな要因となります。他人のミスや弱点のせいにするのはやめましょう。

 また「自分は正しいと相手に示したい」「自分の意見を通したい」という高慢な態度も相乗効果を生み出すことはできません。高慢は「私が誰かより優れている」という自己満足的な姿勢から生まれてきます。このようなマイナスの感情とのつきあい方を考え、他人の行動に振り回されない自分づくりをしましょう。

心の状態は自分の選択次第
 実は、自分が嫌な気持ちになるかどうかは自分の選択次第なのです。例えば「許す」ということについて考えてみましょう。

 許すという言葉は動詞です。つまり、自ら「許す」という行動を選択するということなのです。許さなければ自分はいつまでも被害者のままです。被害者であることからいつ解放されるのかは、自分自身が決めるものなのです。

 感情的な行動スタイルから、主体的な行動スタイルに変える選択をしていきましょう。「許せない」と感じている自分と向き合ってみてください。そうすれば心の奥にある良心の声を次第に感じ始めることでしょう。そして、相手を許せるようになっていくのです。焦ることはありません。じっくりと自らに向き合ってみてください。

 親自身、まず自分(親)のことを子供に理解してほしいと望んでいることが意外と多いようです。そして自分(親)の言うことをよく聞いてくれる子供であってほしいと望んでいるのです。

 私たち親は、もう一度自分の姿勢を見つめ直してみましょう。「相手を理解してから、自分が理解されよう」と思っているのか、それとも「相手にまず自分を理解してほしい」と願っているのか、自分の心を整理することから始まります。

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 次回は、「あなただけの時間をもつ」をお届けします。

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