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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第125回 共産主義は家族制度を破壊しようとしているのですか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「共産主義は家族制度を破壊しようとしているのですか?」という質問に対してお答えします。

 最近、若者たちの中には、「結婚したくない」「結婚しても子供は要らない」と考える人が増えています。

 「家庭を築くことは大切だ」という考えよりも、「個人として自由に生きたい」という考えの方が強調され、非婚化、晩婚化が進んでいるのです。

 少子化が進み、子供が生まれなければ、その国は間違いなく人口減少が進みます。また、家庭が弱体化すれば、愛は冷え、心情が乏しくなり、人間性の基礎である心のつながりが弱くなります。

 このままでは、日本という国家が、外部からの攻撃を受ける前に衰退しかねません。実は、この問題をさらに助長しかねないものが共産主義思想なのです。

 共産主義の思想では、「人間は労働者である」と考えます。その労働者の権利を奪うのが国家だとし、労働者を抑圧している国家は悪だと決めつけます。

 このように、共産主義思想では資本主義社会を、「国家=悪」と「労働者=善」の二つに分けて考えます。
 権力を持つ国家が、労働者を不当に支配しているという構図です。これを「階級闘争論」といいます。

 変形共産主義思想では、これを家庭にも応用します。
 日本はかつて、父親が外で仕事をして、母親が家事や育児を行う家庭が大半でした。しかし、変形共産主義思想では、これが問題だといいます。

 妻や子供は父親が持ってくる給料に依存して暮らさなければならならない。だから父親に逆らうことができない。
 こうして「父親=支配者=悪」であり、「妻や子供=被支配者=善」という構図が出来上がります。

 このように、家父長的な家族制度は男性が女性を支配するための道具だと考え、家族制度を破壊すべきであると発想してしまうのです。

 労働者によって資本主義国家を倒すために作られた理論を、家族制度に応用した変形共産主義の考え方を「文化共産主義」といいます。

 彼らは「家族制度を破壊しよう!」という直接的な表現はしません。
 「女性の権利を守れ!」「子供の権利を守れ!」と一方的な主張をします。弱い立場の人を擁護するかのように表現しているので、うかつに否定すると「人権をないがしろにしている人だ!」と誤解され、批判されてしまいます。これが彼らの巧みなところです。

 個人の権利を主張しているようですが、実際は家族制度を破壊しようとしているのです。

 左翼思想を持つ弁護士が夫婦別姓訴訟や同性婚に賛成する活動に積極的に関わっているのは、思想的背景によるものです。

 日本の少子化問題を解決するためには、家族の価値を取り戻さなければなりません。つまり、文化共産主義を克服しなければならないのです。

 世界平和統一家庭連合(家庭連合)は、家庭の価値を強調する宗教団体です。
 その家庭連合に対して「旧統一教会」と名指ししながら批判を続ける弁護士やジャーナリストたちの中には、共産主義思想を持った人々がいます。

 そのような人々は、「支配者=悪」と「被支配者=善」に分けて階級闘争論で考えています。

 家庭連合に対しても、「マインドコントロールされた被害者」「宗教2世」を救済するのだと、主張しているのです。
 また、家庭連合の信者を「被害者」扱いし、救済されるべき存在と表現するのも同じ発想からきています。

 共産主義者たちは、弱者の人権を主張する半面、「旧統一教会はカルトだから、カルト信者の人権を守る必要はない」と言わんばかりの言動もあります。
 これは、人権の「ダブルスタンダード(二重基準)」以外の何ものでもありません。

 弱者に味方するように見えても、実際は自分たちを反対する勢力を攻撃し、自らの利益を上げるために叫んでいる姿も見え隠れします。

 このような背後にある共産主義思想をよく理解しなければ、正しい判断をすることはできないでしょう。


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