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ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

106FSコーチングにおける四位基台と正分合作用

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 今回は、四位基台と正分合作用について、FSコーチングの立場から考えます。

【四位基台は授受作用の空間的側面】
 コーチの「幸せに導きたい」という心情とクライアントの「幸せになりたい」という心情が共通点となり、授受作用である対話を行うことでコーチングが成り立ちます。

 また、「幸せな家庭を築きたい」という目的を中心として、コーチとクライアントが授受作用をすれば、「幸せな家庭」という新生体を創造するコーチングになります。

 『原理講論』(5455ページ)では、次のように記されています。

 「正を中心として、二性の実体対象に立たされた主体と対象と、またその合性体が各々三対象目的を完成すれば、四位基台を造成するようになる」

 さらに、統一思想では「授受作用がなされるには、必ず中心と主体と対象および結果の四つの位置が立てられなければならない。言い換えれば、授受作用の現象を空間的側面から把握した概念が四位基台である」(『【新版】統一思想要綱(頭翼思想)』134135ページ)とあります。

 統一思想では、四位基台を授受作用の「空間的側面」と捉えているのです。

 これらのことから、コーチングは「心情(目的)」を中心として「コーチ」と「クライアント」が授受作用することで「合性体(新生体)」になるという、四者の関係性から成り立っていることが分かります。

【正分合作用は時間的側面】
 授受作用を正分合作用という視点から見てみましょう。

 『原理講論』に「神を正として、それより分立して、再び合性一体化する作用を正分合作用と称する」(54ページ)とあるように、正分合作用は授受作用の「時間的側面」です。
 正分合作用の「分」は、「正」が半分に分かれるということではなく、正を中心として、二つの要素が互いに相対するという意味なのです。

 また、「四位基台は正分合作用によって、神、夫婦、子女の三段階をもって完成されるのであるから、三段階原則の根本となる」(『原理講論』55ページ)とあります。

 コーチングは「正」という神の心情(目的)を中心として、「分」というコーチとクライアントの二者が円満で調和的な授受作用を行うことによって、「合」という神の心情または目的にふさわしい合性体または新生体を成す三段階の作用です。

 コーチングは、授受作用を通して神様が望まれる「四位基台」や「正分合作用」を成すことを目指しているのです。

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 次回は、「FSコーチングにおける四位基台と正分合作用②」についてお伝えします。

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