https://www.kogensha.jp

【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第122回 緊張しやすい性格を変えるためにはどうしたらよいですか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「緊張しやすい性格を変えるためにはどうしたらよいですか?」という質問に対してお答えいたします。

 初対面の人と話すときや、試験やプレゼンなどの大事な場面になると、緊張して本来の力が出せないことがあります。すると、緊張する性格は悪いことだと考えがちです。

 緊張する性格は不都合なこともありますが、よく考えるとメリットもあります。

 緊張する性格の人は、人の心や周りの反応に敏感で、感受性が豊かな人です。
 緊張するのは「うまくやりたい」という強い心の表れでもあります。それは向上心が強い性格だからかもしれません。

 ですから、緊張することは悪いことばかりではないことを理解しましょう。

 自分の個性を尊重してこそ、自分を信じて、心穏やかに生きることができます。
 しかし、過度に緊張しないようにすることも必要なので、緊張しないための秘訣(ひけつ)をいくつか紹介します。

 第1は、呼吸を整えることです。
 緊張している時は呼吸が浅く速くなっています。リラックスするためには、長い時間をかけてゆっくりと吐いてゆっくりと吸うことを繰り返します。
 副交感神経が優位になり落ち着きます。

 第2は、体の力を抜くことです。
 緊張している様子を「ガチガチになる」と言いますが、緊張すると肩に力が入ったり、手足に力が入ったりします。

 軽く肩を回したり、手足をもんでほぐすなど、力を抜くことが大切です。

 第3は、笑顔で行うことです。
 緊張すると目がつり上がったり、深刻な表情になったりする傾向があります。その時は意識的に「笑顔」を作ることが有効です。
 笑顔は無条件に、安心と安らぎと前向きな心に導いてくれます。

 第4は、意識を相手や目的に向けることです。
 緊張している時は、意識が過剰なほど自分に向いています。緊張する自分に不安になったり、自分を責めたりしがちです。
 それよりも、相手を観察したり、語る目的ややるべき行動などに意識を向けたりすることで心が落ち着き、集中力が高まります。

 第5はうまくやるよりも楽しくやることです。
 緊張する人は完璧主義の傾向性があります。結果のハードルを上げれば上げるほど緊張します。それよりも「楽しくやる」という開き直りも必要です。

 人前で話をする場合などは、良く見せようとせず、正直に「本当に緊張しています」と言った方が、周りの人も温かい心で見てくれることがあります。

 また、笑われないようにしようとするほど、ぎこちなくなったりもします。笑われてもいいという心で臨んだ方が和やかな雰囲気になります。

 お笑い芸人たちを見ると、聴衆を笑わせているようですが、実は、笑われていることが多くあります。笑われることで人気者になる姿から、学ぶべきところがあります。

 「緊張している」「頭が真っ白になっている」「話し下手である」という弱みを正直に口にした方が、周りの人は好感を持ってくれたり、穏やかな心で聞いてくれたりするものです。

 最も大切なことは、リハーサルを繰り返す準備の徹底と、場数を踏むことが自信の源になります。

 このようなことを意識しながら、目的達成のために取り組んでいきましょう。


U-ONE TVアプリで視聴する


【「ほぼ5人生相談Q&A」~質問・相談はコチラまで!】