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中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第6弾は「家庭理想の実現」(家庭教育局)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』20174月から連載中のシリーズです。

19回 国際祝福は人類一家族世界実現への最強のパスポート②

(中和新聞 2022年4月12日 通巻1452号より)

 真の父母様は「祝福の中の祝福は国際祝福である」(『祝福』48号〈1986年春季号〉)と語られながら、心血を注いで国際祝福のマッチングをしてこられました。このコーナーでは、飯田智史・国際家庭部長の解説「国際祝福は人類一家族世界実現への最強のパスポート」を基に、「国際祝福」の意義について学びます。(詳細は、『祝福家庭』103号〈2021年冬季号〉をご参照ください)

国際祝福の意義と現状

▼日本人の国際祝福の現状
 国際祝福を受けた人の数が世界でいちばん多いのは、日本です。国際祝福を受けて海外で生活している日本人は9000人以上おり、相手国の数は約100か国に上ります。そのうち相手国が韓国の場合は約7300人です。

 また、国際祝福を受けて主体者(相対者)が海外から日本に来た家庭は、約7500組になります。こちらも約100か国から来ています。そのうち韓国からが約5500組です。(202110月現在)

 これらの数は、一世と二世を両方合わせたものです。真の父母様のおかげで、実に多くの国際祝福のカップルが誕生しました。日本は本当に天から愛されています。

 この内容から分かることは、韓日・日韓祝福が非常に多いということと、多くの国々との国際祝福が成立しているということです。お父様は韓日・日韓祝福について、アダム、エバが一つになる条件が韓日・日韓祝福であり、愛によって一つになることで、このアダム国家、エバ国家の祝福が、アダム、エバの愛の怨讐を完全に突破して一つになる条件となるでしょうと語られたことがあります。

 韓国にお嫁に行って困難を乗り越えて勝利した日本人女性の証しが、真のお父様の自叙伝と、真のお母様の自叙伝の両方に登場します。韓日の壁を溶かしたことを真の父母様が本当に喜んでおられることが分かります。近年では、韓国にお嫁に行った日本人が、韓国の地域社会の中で賞を与えられた、との話が伝えられており、お母様がとても喜んでおられます。

 さらに他の国でも、精誠を尽くして歩んでいる、国際祝福を受けた日本人がたくさんいます。それぞれの国で暮らしながら、陰になり日向になり、世界の摂理を牽引してきました。日本から家庭を持つためその国に来た二世や、その国を宣教国として訪れた天一国青年宣教師を温かく迎えて協助した例は、枚挙にいとまがありません。

 日本在住の国際祝福家庭も、たくさん活躍しています。日本人男性と祝福を受けたある外国人女性の場合は、来日して家庭を出発したあと、義理の親との生活になじめず、一旦帰国するのですが、もう一度決意して日本に戻り、義理の親と和解して祝福に導いたという証しもあります。

 外国で生まれ育った人が、言語も生活習慣も違う日本で暮らすのは大変なことです。例えば子育てについて、自分の国と日本とでは、やり方が違うことがたくさんあります。夫婦の愛情表現でも、日本人の男性は「愛しているよ」と言わないことが多いのです。

 また、日本に住んでいれば、子供たちは当然、日本語中心の生活になります。ですから、外国人の親が日本語を使えないと、親子の気持ちが通じにくくなります。

 このように、国際祝福家庭は恵みが大きいと同時に、試練も大きいのです。周りにいる教会員が温かく接し、サポートしてあげることが重要です。

祝福二世における
国際祝福の現況と推進のポイント

▼これまでの参加者の内訳
 次に、祝福二世の国際祝福の状況についてお伝えします。日本家庭連合所属の祝福二世で祝福を受けた人の総数は6704人です。そのうち日本人同士の祝福が5263人(78.5%。二世・一世祝福も含むため、奇数になる場合があります)、国際祝福が1441人(21.5%)です。

 国際祝福の内訳としては、韓日・日韓祝福が1013人(70.3%)、それ以外の国際祝福が428人(29.7%)です。配偶者の出身大陸別の内訳は、下の円グラフをごらんください。


 男女別では、男性が414人(28.7%)、女性が1027人(71.3%)と、圧倒的に女性の割合が多いのです。真の父母様による天一国マッチングは838人、父母マッチングは603人で、現在は父母マッチングのみが行われています。(202110月現在)

▼子女の成長過程における父母の意識
 国際祝福に向かう前提として、子女自身の心の中に「神様の願いを中心とした結婚をしたい」という心情を育む必要があります。神様の願いに通じる心情的土台ができると、神様が人類一家族を願われていることが子女にも分かるようになり、そうすれば自然と国際祝福が視野に入ってきます。

 家庭の中における親子・兄弟姉妹の関係を通じて、子女に「神観」が形成されると、神様を中心とした家庭観を持つようになります。父母が理想の夫婦像を子女に与えてあげることが、何よりも重要なのです。

 子女たちの世界に対する関心の度合いは、父母の意識によってかなり違いが生じてきます。両親が国際祝福家庭であったり海外宣教師だったりしても、自分の経験を子供に連結する意識が薄いと、子女の国際的な意識も低くなります。

 日本の文化圏で育てられた子女は、日本人としての意識のみが強くなりがちです。親は子女が幼い頃から、世界のことを考えられるように導く必要があるでしょう。

 次回は、祝福二世の国際祝福を進める際の、具体的な準備内容と方法を紹介します。

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 次回は、「国際祝福の意義③」をお届けします。

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