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松本雄司氏
夫婦愛を育てる16のポイント 38
一緒に泣いたことありますか?/笑いの効用

 「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 人気シリーズ「愛の知恵袋」(APTF『真の家庭』に連載)でおなじみの松本雄司先生が、男女の違いから夫婦生活に至るまで、夫婦愛のポイントを分かりやすく解説しています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

15 一緒に泣いて、笑って①
一緒に泣いたことありますか?

 ある婦人からこんな悩みを聞きました。

 「結婚以来、夫は、仕事はまじめだし、休日には家族のために時間も割いてくれます。私も家事や子供の教育を熱心にやってきたほうだと思います。一時期、私の信仰のことで、二人の関係が厳しくなったことはありますが、今はそれも越えて、私の活動に協力してくれています。特に問題はない家庭だと思うし、どちらかと言えば、うまくいっているほうの夫婦だと思うのですが、何かしら、物足りないんです。夫と本当の深い絆(きずな)を結べないというか……、情的な一体感がないんです……」

 その婦人と話をしました。

 「日ごろ、ご夫婦でよく話をしますか?」

 「けっこう、話はしているほうだと思います」

 「今までの生活の中で、二人で一緒に、泣いたことはありますか?」

 「……いいえ、思い当たりません」

 「では、二人で一緒に、はらわたがよじれるほど笑ったことはありますか?」

 「うーん……、ありませんね」

 日常的な触れ合いはあるのだが、情的に深い関係が結べないという場合、大概は、夫婦で一緒に腹の底から笑ったり、泣いたりしたことが少ないようです。

笑いの効用

 「笑いと感動が、遺伝子をオンにする」という話を聞いたことがあると思います。

 先日、遺伝子工学で著名な筑波大学名誉教授の村上和雄氏の講演とシンポジウムに参加してきました。次のような話でした。

 「人間の六十兆個の細胞の一つ一つにある遺伝子が、一秒も休まず、日夜働いているおかげで、我々人間は生きている。細胞一個の核に含まれる遺伝子の基本情報量は三十億ある。しかし、働いている遺伝子は、全体の五パーセントにすぎず、眠っている遺伝子のほうがはるかに多い。遺伝子には、スイッチがオンのものと、オフになっているものがある。だから、できるだけ良い遺伝子をオンにし、悪い遺伝子をオフにすることが大切である。そうすれば、才能を覚醒(かくせい)し、健康で、人生を楽しく生きることができる。では、どのようにして、良い遺伝子をオンにすることができるのか? “笑いと感動”が、良い遺伝子をオンにする」

 確かに、強烈なストレス(心の葛藤)は、人間の免疫力を著しく低下させ、ガン等の発病につながるということは、よく知られています。

 心の状態を、明るい爽やかな状態にすることで、病気になりにくい状態を保てるというのです。

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 次回は、「無感覚の子供たち/一緒に笑う」をお届けします。


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