私の心の中にいる神様 147
声が大きいのは悪くない

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

声が大きいのは悪くない

(女性 50代)

 私の夫はいつも声が大きく、まるで怒鳴っているようです。それを聞いていると、心が傷つくように感じ、嫌な気持ちになります。

 義母(夫の母)と同居しています。義母は介護が必要な状態で、夜は何が起きるか分からないので、いつも気にしていなければなりません。
 私は寝たかどうかも分からないような夜を過ごしているのに、夫は手伝ってくれない、私の苦労を何も気にしていない、そんな様子にイライラします。
 そして、そんな中で大声を出されると、なおさら嫌な気持ちになるのです。

 自己牧会プログラムの先輩にこの件について相談したところ、「『声が大きくても良い』『声が大きいのは悪くない』」と心に繰り返してみたら?」という答えでした。

 以来、夫の声が大きくて耳に障る時には、そのように唱えるようにしました。それを繰り返していると、声が大きいことの良い点も見え始めました。
 言葉がハッキリするから気持ちが伝わりやすい、声が大きい人は意志が強いことの現れではないか、などです。

 確かに夫は、決めたことは必ずやるし、仕事で苦しいことがあってもあまり表には出さず、最後までやり抜く人だったと改めて気付きました。
 声が大きいのは悪いことではない、ということが腑(ふ)に落ちてきました。

 すると、ずっと悪者に見えていた夫の優しい面が目に入り始めました。
 夫は植物を育てるのが趣味なのですが、きちんと一つ一つの植物に目を配っています。そんな夫の姿を見て、近所のかたは「ご主人は優しいんだね」と言ってきます。

 「そうか、夫は優しいんだ。花にも怒鳴っていることがあるけれど、愛するが故に、情があふれるが故に声が大きくなるだけなんだ」と分かってきました。
 今では夫と一緒に花を見ては、「きれいだね」と共に喜べるようになりました。

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 次回は、「右か、左か」をお届けします。


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