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シリーズ・ズバリ解決天宙大学 222

 このコーナーでは、『ムーンワールド』に連載されている「ズバリ解決天宙大学 なんでも質問コーナー」を、毎週土曜日にシリーズでお届けしています。子供たちの純粋でユニークな、そして本質を突いた質問がこのシリーズの読みどころです!

Q:パラリンピックは、どうやって始まったのですか?(小5男子)

A:1948年、大戦による負傷兵の治療を行っていたルートヴィヒ・グットマン医師がリハビリテーションにスポーツが最適と考え、車椅子患者によるアーチェリー大会を開催したのがパラリンピックの前身だといわれています。

 パラリンピックは、4年に一度、オリンピックの終了直後に同じ場所で開催される障がいのある人を対象とした、もう一つのオリンピックです。

 パラリンピックの前身となる大会が始まったのは1948年のことです。
 当時は第二次世界大戦の影響で、脊髄を負傷し車椅子を利用する軍人が大勢いました。治療を行っていたユダヤ系神経学者のルートヴィヒ・グットマン医師は、彼らの身体的・精神的なリハビリテーションにスポーツが最適であると考えました。
 そこで、自身が勤務するイギリスの病院で、車椅子患者によるアーチェリー(弓矢で的を狙うスポーツ)大会を開催したのです。

 その後、この大会は国際大会として開催されるようになり、協議の数や参加人数が増えていきました。これが現在のパラリンピックへと続いていくのです。

 グットマン医師が患者たちに語っていた「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」という言葉は、パラリンピックに関わる全ての人の心に刻まれています。

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 次回は、第223回「中秋の名月の『中秋』ってどういう意味ですか?」をお届けします。