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ファミリーサポートコーチング講座

 「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
 毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。

88回 コーチングの素晴らしさが実感できた①

ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)

 今回は、牧会者コーチング講座に参加した50代男性の感想の前編をお届けします。

コーチング講座に参加するまでは…
 昨年から牧会者コーチングが始まり、私も参加することになりました。
 実は、以前から学んでいる妻から、とても素晴らしい内容だと聞いていましたが、反発の思いがありました。

 「人は誰もがパーフェクトな存在である」といっても、創造本然の姿になるには、まだまだ成長しなければならないし、堕落性もあるから堕落性を脱ぐためには信仰生活をしなければならないんじゃないか。そんなパーフェクトな存在なら真の父母もメシヤもいらないじゃないかという疑問があったからです。

 また、宋龍天(ソン・ヨンチョン)先生が「疎通と共有」を強調したこともあって、以前のようなトップダウンが主流の時代でもなくなりつつあるのに、どうしてまたコーチングが必要なのかという思いもありました。

 ですから初めは、仕方なく参加した格好の牧会者コーチングでしたが、学ぶにつれ、さらには教会でやってみると「大変素晴らしいものだ」と実感するようになりました。

つらい思いを承認する
 コーチングの実例を紹介します。

 クライアントの食口(シック/家庭連合の教会員)は、一度祝福を受けたのですが、離婚せざるを得ない状況になり、母子家庭として毎日働きながら苦労しているかたでした。

 コーチングでは「クライアントと共に、願っている姿になれるまで伴走する」といわれますが、まさにそのかたの願いに応えてなんとかしてあげたいし、そこまで共に歩んであげたいと思ってセッションを始めました。
 「幸せになった」というゴールに向かって、3歩のステップを踏んで進んでいく「チェインプロセス」というコーチングです。

 今の状況を聞くと、「もう死にたいです。疲れてくると子供を殺して、自分も死にたいという思いになります。死んでも終わりではないのは知っているから死にませんけど」というような状況でした。

 途中の状況も、「本当は自分が幸せになっている姿なんてイメージできない」という思いが出てきてコーチングを中断するなど、つらい思いをした人生を吐露してきました。

 それをひたすら「承認」して寄り添っていきました。すると驚くことに、3歩目のゴールは、「もう感謝しかないです。どこから見ても感謝で、心が満たされて、不安もなくなりました」ということでした。

出来の悪い子が帰ってきてくれることの方がうれしい
 また別の日のコーチングでは、「陽陰の統合」というスキルを使い、クライアントの陰の感情にアプローチしました。
 そのかたは、幸せになっているイメージを思い描けない背景に、神様に対して不信する感情があったからです。

 「神様はこれからどれだけ不幸な人を続けて出すのか? 神様は心の捉え方としての幸福だけしかつくれないのではないか。現実は幸福ではないのに幸福と思わなければならない」という神様への不信の思い、「自分は極めて自己中心だ。どんなに愛そうと思っても自分の心が先にたってしまう。疑うことばっかりでそんなことを考える自分も嫌で死にたくなる」という陰の感情を表現しました。

 一方、陽の感情として「神様に出会った体験」があるかを聞きました。
 すると「つらいとき、真のお父様の本を読んだり、YouTubeで真のお父様の動画を見たり、礼拝で聖歌を聞いていたら感動して泣けてくるのです」と言うのです。
 神様を疑うけれども、本当は神様を心から求めているという陽の感情が引き出されました。

 感動(陽)の感情で、不信(陰)の感情を統合に導いた後、陰の感情の「肯定的な意味」を質問しました。すると、「出来のいい子が帰ってくるより、出来の悪い子が帰ってきてくれることの方がうれしい」という思いが湧いてきたと言います。
 さらに、心が整理されたのか「やっぱり頑張ってみよう」と話していました。

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 次回は、牧会者コーチング講座に参加した50代男性の感想の後編をお届けします。

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