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家族の絆づくり 237
「時間の奴隷」にならないための心得

ナビゲーター:阿部 美樹

時間という貴重な資源
 目に見えない「時間」の主管は、誰にとっても身近なことであり、毎日の生活に深く関わりを持つものです。

 スケジュール管理や段取り、計画を立てるなど、時間をよく管理して主導権を持って管理・活用する人もいます。

 一方、時間に追われて「いつまでにこれをしないといけない」「しまった! 時間がない!」と焦りながら追い立てられるように行動して、「時間の奴隷」になる人もいます。


時間管理、五つのポイント
 時間主管の能力を高めるポイントを五つ紹介します。

 第1は、「未来から時間を逆算して見る」ことです。
 「現在から未来」ではなく、「未来から現在」を見る視点です。
 例えば、「この業務を完成させるためには、いつから取りかかるべきか」を考えて行動する癖をつけることです。

 第2は、「優先順位を考えてスケジュールを組む」ことです。
 限られた時間ですから、緊急度と重要度を考えて優先事項を決めて、スケジュールに入れます。ですから、いつもスケジュールを調整してムリやムダがないかチェックする必要性があります。

 第3は、「人との約束時間は大切にする」ことです。
 約束を守ることは信頼関係を築く上で大切なことです。約束が変更になったり、中止になったりすることがあったとしても、事前に連絡・相談をし、承諾をもらう姿勢を大切にしましょう。

 第4は、「5分でできることはその場でやる」ことです。
 ささいな用事でもたまってしまうと、内外共に負担が大きくなるものです。5分以内にできることは、「すぐにやる」という迅速さも必要です。

 第5は、「人にお願いできる人になる」ことです。
 何でも自分でやらないといけない、私しかできないと思い込んではいけません。やらなくてもよいことに追われて大切なことができなくなることもあります。
 周りの人に頼むこと、頼めるような人間関係を日頃からつくることも心がけたいものです。