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氏族伝道講座
喜びと幸せの生活伝道~み言の原点に立ち返る(65)

 氏族伝道講座「喜びと幸せの生活伝道」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
 伝道勝利の秘訣(ひけつ)は真の父母様のみ言から学ぶことができます。それらのみ言はただ語られたのではなく、実践して勝利された内容を語っておられるからです。
 本書には伝道のポイント、勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて詳しく説明されています。

篠崎 幸郎・著

(光言社・刊『氏族伝道講座 喜びと幸せの生活伝道 み言の原点に立ち返る』より)

第六章 伝道の方策
二、み言を実践する生涯伝道

「伝道ノート」をもとに具体的に実践
 この「伝道ノート」を使った伝道の方法を具体的に見てみましょう。

①名簿の中から12人を選ぶ
 アベル氏族とカイン氏族のそれぞれから、「この人を伝道したい」、「この人のことが気になる」、「私が導く宿命を感じる」など、心に浮かぶ人を12人リストアップします。

②祈る
 リストアップした人を対象にして、毎日、朝の祈祷の中で祈ります。時間がなければ、名前を声に出すだけでもかまいません。ある期間、精誠を尽くしても伝道が難しい場合には、名簿を入れ替えてもよいと思います。

 自分の両親や相対者、子供のことも忘れずに祈らなければなりません。実は私自身、カイン圏の伝道ばかりを意識し、家族が祈る対象に入っていなかったことに気付き、ハッとした体験があるのです。特に今は、「一番近くにいる人こそ私の伝道対象者である」というように、意識を転換しなければなりません。

 そして伝道するには、対象者に実際に会って働き掛ける必要があります。その時に備え、対象者の心霊状態、教育の進展状況などを的確に把握しておきます。次に会う機会を最大のチャンスにするため、対象者に何をしてあげればよいのかを祈り求めるのです。

 そして、祈りの中で与えられたことを記入しておきます。

③手紙やはがきを送る
 遠距離にいる氏族や対象者に対しては、真のお父様が十日に一度手紙を書くよう指導されたように、手紙やはがきを送るアプローチが必要でしょう。心を込めて長い手紙を書くことも時には必要ですが、対象者が何度も見たくなるような、ほのぼのとしたはがきが効果的です。絵手紙を描ける人は、ぜひ対象者に描いてみてください。自分の特技を対象者のために精一杯披露してみましょう。伝道は、ちょっとした特技を通して相手を感動させ、自分に関心を持ってもらうところから始まるものです。

 現在はメールの時代ですが、だからこそ、手書きや手作りの便りはより味わいが感じられ、対象者と深い絆を築くことができるに違いありません。文書伝道で43人を導いた堀江愛士さんの『奇跡と感動の文書伝道』や、『トゥデイズ・ワールド ジャパン』2014610日号で紹介された太田博久・恵子さん夫妻(6000双)の「家庭新聞」の証しを参考にして、ぜひ実践してみましょう。

④家系図を活用する
 家系図の作成は氏族の関心を集め、心を一つにします。氏族圏と交流していくきっかけとなり、長子権を復帰する一つの方法にもなります。氏族が集まる法事などに参加したとき、その場で家系図を開いて見せると、共通のルーツを持った氏族は興味を持ち、話が弾むようになります。そしてその時、記念写真を撮っておきます。

 後日、氏族から新しく聞いた情報をもとに家系図を更新し、記念写真と一緒に氏族に送ります。すると、先祖や家系図に関心のある親戚からお礼の返事が来たり、家系図の修正点を教えてくれる親戚が現れたりします。そのような交流を通して、氏族の誰もが認める、先祖や家系のことを知る第一人者になるのです。

⑤氏族集会を開催する
 誕生会、いとこ会など、氏族が気軽に集える場をつくります。氏族同士の交流が深まるように、夫婦、親子でよく相談しながら、さまざまな工夫を凝らします。私は2015年の正月に、父の傘寿の祝いを開催しました。私たちが真の父母様のご聖誕日に侍るように、私の兄弟の家庭が父に侍り、心に残るとてもうれしい一日となりました。

 和動会、祝勝会、証(あか)し会など、教会には心情交流を深める場が多くあります。それを氏族圏、因縁圏にまで広めていけばよいのではないでしょうか。私たちは既にそのような文化を持っているのです。

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 次回は、「伝道を勝利するための生活習慣」をお届けします。


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