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氏族伝道講座
喜びと幸せの生活伝道~み言の原点に立ち返る(53)

 氏族伝道講座「喜びと幸せの生活伝道」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。
 伝道勝利の秘訣(ひけつ)は真の父母様のみ言から学ぶことができます。それらのみ言はただ語られたのではなく、実践して勝利された内容を語っておられるからです。
 本書には伝道のポイント、勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて詳しく説明されています。

篠崎 幸郎・著

(光言社・刊『氏族伝道講座 喜びと幸せの生活伝道 み言の原点に立ち返る』より)

第五章 み言に学ぶ伝道の秘訣
六、自己主管と心と体の統一

 伝道の勝敗を決する大きな要因として、自己主管できるかどうかが挙げられます。自己主管してこそ、自らに神様を迎え、霊界の協助を受けることができるのです。信仰生活における自己主管と心と体の統一について、ポイントをまとめてみます。

 『原理講論』には、「信仰生活は、自身を供え物の立場に立てておいて、善と悪に分立させ、神が喜ばれるいけにえの供え物としてささげる生活である。ゆえに、我々が常に、神のみ旨を中心として、自身を善と悪に分立させないときには、そこにサタンの侵入できる条件が成立するのである」(338~339ページ)とあります。

 正しい信仰生活を習慣化することによって、サタンに侵入されないようにすることができるのです。しかし、神のみ旨を中心に自身を善と悪に分立し、神様と一体となった心に体を従わせるというのは、簡単ではありません。

 聖パウロも、「わたしは、内なる人としては神の律法を喜んでいるが、わたしの肢体には別の律法があって、わたしの心の法則に対して戦いをいどみ、そして、肢体に存在する罪の法則の中に、わたしをとりこにしているのを見る。わたしは、なんというみじめな人間なのだろう」(ローマ人への手紙七章22~24節)と慨嘆しています。

 私たちの本心は、常に自分を監視し、悪いことをしようとすると、「やってはだめだ!」と警鐘を鳴らします。それにもかかわらず、体は悪のほうに引っ張られていく、弱い存在なのです。サタンは私たちの弱さを熟知しており、常に狙いを定めています。

眠りと食欲と情欲
 そのような私たちに対して、真のお父様は次のように指導されました。
 「自己主管は、肉身(体)を中心とした自分の命を、徹底して否定していく生活です。このような自己否定の自己主管においての三大困難(三大怨讐〈おんしゅう〉)は、眠りと空腹と情欲です」(『宇宙主管を願う前に自己主管完成せよ』67ページ)

 まず、眠りの主管です。自らに願われた責任を果たそうとするなら、寝る時間さえ惜しいものです。神様の事情を考え、眠りたいという思いを克服して、精誠を捧げるのです。また、眠りを主管することは、摂理的な時をつかむ訓練でもあります。摂理的運命を決定する瞬間を逃さないことによって、天運をつかみ、神様の役事を受けられるようになるのです。

 次に、食欲の主管です。おなかがすいても、み旨を果たそうとする切ない心で、そのことを忘れて歩むのです。目の前に楽な道と苦労の道の二つがあれば、大部分の人が楽な道を選択するでしょう。しかし、私たちの本心は、蕩減(とうげん)のために苦労の道を行くべきときがあることを知っているのです。

 最後に、最大の難関である情欲の主管です。『原理講論』の総序に「人間の努力をもってしては、いかんともなし得ない社会悪が一つある。それは、淫乱の弊害である。……現代人が陥っていくこの淪落への道を防ぐことができずにいるということは、何よりもまた嘆かわしい実情といわなければなるまい」(27ページ)とあるように、人類は絶えずこの課題で苦しんできました。

 信仰生活において、情の問題は本当に恐ろしいものです。たった一度の過ちで、それまで積み上げてきた精誠は一瞬にして崩れてしまいます。

 真のお父様は、誤った方向に流れる情はすべて否定するように指導されました。

 「情緒的な面、愛の問題をどのようにコントロールするかということです。それが今まで、体が支配することに対する宗教世界の重要なブレーキというものです。それゆえ、自分を全的に否定せよというのです。否定。これは、なぜそうすべきなのか? 堕落したためです」(『宇宙主管を願う前に自己主管完成せよ』910ページ)

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 次回は、「天使界を自然屈伏させる」をお届けします。


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