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神の子を生み育てるために 21
胎教についての諸先生の言葉

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そして子育て真っ最中のかたにもぜひ読んでいただきたいシリーズです!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

【胎教についての諸先生の言葉】
 次に、先輩の先生方の言葉を記載します。

◎3年間聖別
 真のお父様が3年間聖別と言われたのは、胎教というのはおなかの中に入ってから始まるんじゃなくて、3年前から始めなければならないんです。だから母親が畑だとしたら父親は種なんです。だから種を3年間立派に作り上げて、畑も3年間立派にして、良い作物を作るように訓練されたんです。
(史吉子「お父様の事情」1975「祝福」8号33ページ)

◎正しい心情を持つ
 正しい心情を持ったお母さん、素晴らしい生活をしたお父さんから生まれる子供と、考え方の間違った忠孝心のないお父さん、お母さんから生まれた子供とは全然違います。韓国にこんな話があります。ある有名な人のお母さんの話ですが、そのお母さんは妊娠した時、一度も悪いことを言わなかったそうです。もし自分が悪いことを言えば、妊娠した子供にその精神が入るのではないかと思って、10か月間絶対に悪いことを言わなかったし、悪い思いも持たないようにしたそうです。そうして自分の夫が酒に酔って帰ってきて、どんなことを言っても怒らないで、悪ロを言わずニコニコしていたというのです。

 そうして子供が生まれました。その人の名前は「韓」という人で、後に有名な書家になりました。その人の字には本当に生命があるのです。韓国ではその人の字を知らない人がないくらいです。
(柳鍾泳「家庭的忠孝の道」1978、「祝福」1875ページ)

◎深く祈って
 妊娠中にいつも深く祈って生まれた子供は、霊人体も大きく、性格も立派な子供として生まれることが分かります。

 あなた方の場合も夫婦げんかなどすると、すべて赤ちゃんに影響するのですから、どんなことがあっても和して一つにならなければなりません。
(金信旭「霊界からの証言」1977.10.23、「祝福」1762ページ)

◎平和な心
 妊娠中は平和な心を持ちなさい。人は驚いてショックを受けた時(びっくりした時)、霊が入りやすいものである。
(辛玉淳)

◎祈りをして
 胎児が7か月以上になったら、まだ生まれていないけれども、「さあ、お母さんと一緒に天のお父様に感謝してから食べましょう」とお祈りして教えるのです。

 霊人体は分かるのです。何かを買ってきた時は、天のお父様に1分間でもいいですから捧げて、「天のお父様、どうぞこれを召し上がってください。一緒に食べましょう」と言って食べるのです。祝福家庭の生活は、まず親からしないと子供は分かりませんよ。
(金信旭「円満で平和な家庭に」1978.11.23、「祝福」2146ページ)

◎真のお母様が妊娠された時
 真のお母様は13人の子女様をお生みになりました。もし私たちでしたら、身体の調子が悪いとか訴えるのですが、お母様を見ておりますと、妊娠された時は非常にきちんとなさいます。旅行から疲れて帰ってこられても、着物をきちんと整理されます。お部屋も本当に隅から隅まで整理しておられます。着物とか、ハンカチ1枚でも整理して愛しておられる、そのお気持ちが伝わってきます。

 妊娠された時はもっと正しい生活をされ、正しいお話をなさり、もっと忍耐心をもって歩まれますし、心から細かい分野にまで心を配られるし、節約をなさいます。そして、いったんなそうと決意したことは必ずなさいます。
(池生蓮「子女教育に携わって」、「祝福」1311ページ)

◎夫婦の協力
 子供は胎中から両親の霊的な影響を如実に受けていく。妊娠中の夫婦間の行動や思いのすべてが影響するから、怒りや憎しみの念、不純な思いなど抱いてもいけない。

 特に母体の持つそっくりそのままを受けるので、妊娠中、夫たちは妻がうれしく楽しい気分を保てるように努めることである。
(辛玉淳「実体解放」1982「祝福」3352ページ)

 妊娠すれば元気な女性でもつわりが来ますね。その期間は何をするのも面倒だし、食べるのも億劫(おっくう)になってくるんです。それで、こういう時ほど夫が理解して、一番食べたい物を買ってきてあげたら、妻としては忘れることができません。

 妊娠は女性のためだけじゃなくて、ふたりのために、神様のために妊娠したのだから、協助しなければいけないですね。……

 お父様のお話では、自分の妻の出産を一度見ておくのがいい、というんです。

 出産の時、夫人は靴を脱いで産室に入る時、再び脱いだ靴を履くことができるだろうかという気持ちで、生死をかけて子供を生むんです。……こうして自分の子供を生む夫人を見る時、夫としては本当に妻がかわいそうに見えるし、ありがたくも思えるんです。仲が悪い夫婦でも出産の様子を見れば、必ず仲が良くなるんです。
(金顯貞「新しく家庭を持った皆さんへ」1975「祝福」8号7476ページ)

◎池生蓮先生の胎教についての話より
①お母様は、お子様がおなかにおられる10か月間を大切にされる。
 生活の一つ一つに思いを込められる。

②お母様は妊娠される前に知覚され、身籠(ごも)られたら今まで以上に働かれる。
 おなかのお子様のために仕事をしながら胎教される。

③胎内での10か月間は胎外での10年以上に大切である。

④母親がその間に人を恨んだりして生むと、その子供は人となかなか和合できなかったりする。

⑤妊娠すると神様が試験をなさる。例えば、最も嫌な人がよく夢に出てきたり、主人が嫌になったりするなど。その時に母親が怒りっぽくなったりすると、その悪い要素が子供にうつってしまう。

⑥身籠ったときには、広い空気を四方八方から吸い込んで、心の広い子女になるようにと考える。

⑦講義をしたり、讃美歌を歌うこと自体胎教になる。

◎金元弼先生『伝統の源流』より
 おなかに子供を持っている母親は、汚れたものを見たり、苦になることを考えたり、そうした行動は許されません。そういう母親に対して、父親になる夫も心を痛めるようなことは絶対に許されません。そのような時間を経過して、初めて子女が生まれるのです。

 このようにしても、なかなか立派な子女が生まれないのです。とするならば、どれほど人づくりというのは難しいことでしょうか。良い子女ということになると、難しいことの中でも一番難しいことなのです。ですから、神は人づくりがいかに難しいかということを人に教え、また人づくりのごとく物を造っていかなければならないということも私たちに教えています。

 神がどのようにこの世を造り、人をつくったかということ、どれくらい神のすべてを尽くしたかということは、子女を通じて推測されるのです。

 おなかの中にいる子女は、自分というものは考えられないのです。おなかにいながら「私の親は不義な心を持っています。私は非常に不便です。嫌です。そういう気持ちを変えさせてください」と言うこともできません。おなかの子供は、親が与えるもの次第です。自分というものが全然許されない期間です。その期間は10か月間です。

◎金榮輝先生『信仰と生活』より
 東洋では昔から、そういう科学的な知識でなくても、胎教の重要性を強調し、多くの関心を持っていました。今日の科学はその胎教の重要性を裏付けています。皆さんが知っているように、音は空中よりも物体を通じたほうが速く伝わります。汽車の線路の上に耳を当ててみれば、まず音がいち早く聞こえてくることが分かります。同様に、胎児は親の身体を通して、そのまま聞くので、空中を通して聞くよりも早く耳にし、より敏感にすべてのことを受け入れ、感じます。おなかの中にいる時から親がどういう思いを持ち、どういった生活をしているかが、子女に深い影響を及ぼすことを、科学が教えています。

 私たちは、幼い子供は何も知らないように考えますが、そうではありません。おなかにいる時から親のすべてを眺め、感じ、知っているのです。

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 次回は、「神聖さと祈りに満ちた環境を」をお届けします。