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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第72回 上手な褒め方を教えてください

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「上手な褒め方を教えてください」という質問です。

 物事の良い点に注目して人を褒めることは、前向きな人生を築くためにも有効なことです。家庭の中で子供を褒めること、配偶者を褒めることで家庭は明るくなることでしょう。職場で褒める部下や同僚を褒めれば、職場も明るい雰囲気になります。
 褒める行為は肯定的な関係性を築き、絆を深めることができます。

 それでは、より適切な褒め方、効果的な褒め方とはどのような褒め方でしょうか?
 何を褒めるかは、大きく次の三つに分けることができます。

 第1は、ワンフレーズで印象を褒めることです。
 「すごいね!」「上手ですね!」「いいですね!」という言葉です。これは肯定的な言葉ですが、具体性に欠ける中身のない表面的な褒め方です。関係の潤滑油にはなりますが、関係を深めるまでにはなりません。

 第2は、性格や外見、才能などの個性・能力を褒めることです。
 「あなたは包容力があり優しいね」「背が高くて格好がいいですね」「優秀で頭がいいよね」「本当にかわいいですよね」という言葉のように、性格や外見の良さ、能力の高さなどを評価する褒め方です。
 印象を褒めることよりも一歩踏み込んでいますが、上から目線の表面的な評価になりがちです。

 第3は、結果や現象ではなく姿勢や動機などのプロセスを褒めることです。
 「頑張って最後までやり切りましたね」「失敗しても諦めなかったね」「いろんな方法を試したね」という言葉のように、努力や過程、試行錯誤した姿勢を褒めることです。

 褒めることに関するある実験を行いました。128人の小学5年生を三つのグループに分けてIQテストを行いました。

 その後、ある問題を解いてもらった後に、次のように褒めました。Aグループに対しては「よくできたね」というように印象を褒め、Bグループに対しては「こんな問題を解くことができるなんて、頭がいいね」というように能力を褒め、Cグループに対しては「問題を解くために諦めずに頑張ったね」というようにプロセスを褒めました。

 また、「挑戦する問題は、簡単なテストと難しいテストのどっちがいいか?」と聞くと、印象褒めのAグループは半々に分かれました。能力褒めのBグループは簡単なテストが67%でした。プロセス褒めのCグループは難しいテストが92%でした。

 さらに、先ほどより難しいテストを解いてもらい、そのあと「あまり成績が良くなかった」と伝えると、印象褒めのAグループと能力褒めのBグループはどちらも「やりたくない!」「面白くない!」と答えましたが、プロセス褒めのCグループだけは「続けたい!」「楽しい!」と答えました。

 最後に、最初に実施したテストと同じレベルのテストを再び実施したところ、印象褒めのAグループは成績変化はなし、能力褒めのBグループは成績が20%低下、プロセス褒めのCグループは成績が90%上昇しました。

 この結果からも、成果よりも努力や姿勢、やり方などの「プロセス」を褒めて励ますこと、「具体的」に褒めることが大切だと分かります。そのようなフィードバックをすることは、次への意欲・モチベーションを高めていくことでしょう。
 このように、褒めることにおいてもプロセスに注目するべきではないかと思います。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 「人生相談QA」で、ほぼ5分でお答えいたします。
 また、お会いしましょう!

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