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中和新聞セレクト Vol.3
生活信仰のすすめ

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第3弾は「生活信仰のすすめ」(家庭カウンセラー:内田由喜氏)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』2020年4月から連載中のシリーズです。

第3回 孝情をはぐくむ報告祈祷

(中和新聞 2020年7月3日 通巻1274号より)

 本シリーズでは、信仰の基本的な在り方や実践について考えます。私たちにとって、日々の生活の中で信仰を育み、天の父母様(神様)の愛を実感しながら心霊的に成長していくことが大切です。今回は、「報告祈祷(祈り)」についてです。(『祝福家庭』での連載を整理したものです。文責・編集部)

■「祈り」の始まり
 エデンの園において人間始祖アダムとエバが堕落することで、神様との心霊的な関係が切れてしまい、彼らは親である神様の心情が分からなくなってしまいました。

 「親が分からない」というのです。すなわち人間は“霊的無知”に陥ったのです。“孤児”のようになった人間が、神様との関係を修復するためには、まず「神様を信じる」ことから出発しなければなりません。つまり、「神の子」となれるように出発するということです。それが「祈り」の始まりです。

 私たちを召命してくださった神様に対して、神様の子供となっていく私たちは、「はい、あなたが私の親です」と答えて信仰の道をスタートするのです。子女である人類を救うために神様は、今日までの長い復帰歴史を苦労しながら歩んでこられました。そのような神様の心情を偲びつつ、涙ながらの祈りを捧げることで、神様の深い心情を体恤することができるようになります。

 神様は、あなた(人間)からの祈り(呼びかけ)を切に待っていらっしゃるのです。

 祈りは神様との会話であり、時には真剣な相談の場となるでしょう。祈りは神様が私たち子女との対話方法として下さった賜なのです。

 私たちには日々、常に神様と通じたいという願いがあり、そのために努力していますが、その努力は、それを妨げようとするサタン(悪魔、悪霊)との闘いでもあるのです。

 サタンが、神様との親子の心情関係を結ぶことを妨害するからです。サタンは私たちの心に、神様や真の父母様に対する不信感を起こさせ、不安をもたらします。そして、血気、怒気に走るような邪心があると、心が不義な感情に支配されるように仕向けるのです。

 ですから私たちは、常に祈りを通して神様との間に強い絆を保ち、平安な心で過ごせるように努力しなければなりません。朝に夕に祈りが大切であり、習慣化することが望ましいのです。

 日々の生活の中で私たちは、どんなに頑張っても限界を感じる時もあれば、足りない自分を自覚する時もあります。そのような時こそ、祈りによって神様との絆が、より強くなっていくことを確信します。生活の中で、祈りを絶やさず、神様との間で親子の固い絆ができると思います。祈りは、生活信仰の基礎となる重要な土台なのです。

■神様の願いは「家庭で一緒に住みたい」
 全知全能であられる神様ですが、お一人で喜びを感じることはできません。それゆえ、対象から来る刺激によって喜びを感じることができるように人間を創造されたのです。

 神様の創造理想である「三大祝福」を、人間が自らの責任において実現しなければ、神様は喜びを感じることができません。

 神様は、愛を感じるために相対を必要とされました。神様は、アダムとエバを通して結婚なさり、彼らの家庭で一緒に住みたかったのです。

 本来、アダムとエバの結婚が「神様の結婚」であったように、私たちも祝福を受け、祝福家庭として出発することで、生活の中で共にいらっしゃる神様を感じることができるようになります。

 祝福を受けた夫婦が家庭に神様をお迎えするようになれば、「神様を信じる」という教育は必要なくなります。神様が家庭に共に住んでくださるからです。真の父母様のみ言です。

 「神様が6000年の間復帰摂理をされたのは、何を探し出すためだったのでしょうか。一つの国を探し出す前に、あるいは、民族と教会を探し出す前に、何を探し出さなければならないのでしょうか。家庭です。つまり、自分の相対を探し出し、家庭を探し出すことでした。一つの国が形成されるためには、家庭がなくてはならないのです」(『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』第2章第4節2「復帰摂理の最終目標」、653頁)

■「神様と共に暮らす家庭」としての祈り
 私たちは、神様を家庭にお迎えして共に暮らす時代を迎えました。祝福家庭の祈りについても、次のように変わりました。

 1999年9月9日、「天地父母天宙統一解放圏」が宣布され、翌9月10日に「三・十節」が宣布されて、天一国の新しい伝統がスタートしました。その基台の上で、「真の父母様の勝利圏を祝福により受け継いだ祝福家庭〇〇〇〇の名によってお祈りいたします」と、各自の名前で祈ることが許されました。

 そして子女が祈祷する時は、「真の父母様の勝利圏を祝福により受け継いだ祝福家庭〇〇〇〇の息子・娘〇〇の名によってお祈りいたします」。

 この勝利圏の上で2001年、「祝福中心家庭〇〇〇〇の名で報告します」となりました。

 さらに2006年9月14日、報告祈祷の最後の締めくくりの言葉が「アーヂュ」に代わりました。それは「天国に住む」という意味で、「神様と共に暮らす家庭」との内容でもあります。真の父母様のみ言です。

 「祝福中心家庭は、堕落世界と何の関係もありません。アダムとエバが堕落する前、神様の心情世界とつながっていた、そのような立場だというのです。それが祝福中心家庭です。…そのような立場では、祈祷の代わりに報告を捧げるのです。完成したアダムの家庭では、祈祷をする必要がなく、報告を捧げればよいというのです。毎日報告を捧げながら、理想世界を築いていくのが、完成したアダム家庭の行く道です」(『文鮮明先生御言選集』第343巻106頁、2001年1月16日、米国)

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 次回は、「み言と訓読生活の必要性〈前〉」をお届けします。

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