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第4回 疲れを防ぎやる気を出す、ビタミンB1
豚肉のガーリックソテー梅肉だれ

(光言社『グラフ新天地』447号[2005年9月号]「心と体に効く家庭料理」より、一部再編)

協力:料理研究家 渡辺英子、一心病院 栄養科

 『グラフ新天地』で連載した「心と体に効く家庭料理」を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。
 食事が精神に与える影響に注目した家庭料理レシピです。

【献立】
豚肉のガーリックソテー梅肉だれ

 今回ご紹介する「ビタミンB1」は、疲れを防ぎ、やる気を起こしてくれる栄養素です。

 不足すると憂うつや疲労感を招くのでご注意を。

 このビタミンB1を豊富に含む豚もも肉と梅肉やにんにくが食欲をそそるこの料理は、ガス台での調理時間が短いのも、うれしいところです。


【材料(4人前)】

◯豚もも肉(薄切り) 320グラム
◯塩 小さじ1/2弱
◯こしょう 少々
◯にんにく 2かけ
◯青じそ 6~10枚
◯長ねぎ 1/2本
◯トマト 2個
◯サラダ油 大さじ2

A
■梅干 2個
■しょうゆ 小さじ1
■酒・みりん 各大さじ2


【作り方】

豚肉に塩・こしょうをふり、にんにくはみじん切りにします。

下味の塩は豚肉の量の約0.8パーセント(320グラムの場合、小さじ約1/2弱)を目安にすると、味がよくしみ込みます。
にんにくのみじん切りは、できるだけ細かく切りましょう。


長ねぎをみじん切りにしておきます。梅干は種を除いて、スプーンの外側を使ってつぶし、Aと①のにんにくの半量、長ねぎを合わせて梅だれを作ります。

梅肉にAを半量入れ、スプーンで混ぜた後、残り半量を入れてまた混ぜると、きれいに混ぜ合わさります。

梅干しはやわらかめを使うと、スプーンで簡単につぶせます。


しその葉を千切りにして水にさらし、その間にトマトは輪切りにして皿に並べ、しそを水からあげておきます。


フライパンにサラダ油を熱し、残りのにんにくを炒(いた)め、にんにくが薄く色づいたら豚肉を入れ、色よく焼きます。

豚肉の赤みが完全になくなるまで炒めましょう。


豚肉をトマトを並べた皿に盛り、梅肉だれをかけてから、しそを上に飾り、出来上がりです。

フライパンから肉をザッと皿にあけると油も入ってしまいます。でも、はしで移し変えるとフライパンに油が残りヘルシーですよ。
梅肉だれをかけてから、最後にしそを上に飾りましょう。しそがおいしそうにフワッとした盛り付けになります。

 ビタミンB1は、豚ヒレ肉・うなぎの蒲焼き・大豆・ピーナッツなどにも多く含まれています。


クッキング豆知識
[長ねぎのみじん切り]

●上半分を斜めに切れ目を入れ(写真①参照)、次に下半分もその場で長ねぎを半回転させ斜めに切れ目を入れます(切り離さないように!)。最後に小口切り(写真②参照)をすれば、みじん切りの出来上がり!

①切り離さないように斜めに切れ目を入れる。

②小口切り

●たてにすじを入れてから、小口切りにする方法もあります。両側が広がってきて切りにくくなる場合があるので、ご注意を。