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第2回 円満な人間関係を築くマグネシウム
アーモンド衣のビーンズコロッケ

(光言社『グラフ新天地』444号[2005年6月号]「心と体に効く家庭料理」より)

協力:料理研究家 渡辺英子、一心病院 栄養科

 『グラフ新天地』で連載した「心と体に効く家庭料理」を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。
 食事が精神に与える影響に注目した家庭料理レシピです。

【献立】
アーモンド衣のビーンズコロッケ

 今回の料理は、マグネシウムが豊富なアーモンドと大豆のコロッケです。

 近年、カルシウムの人気は高まっていますが、このカルシウムと関係の深いマグネシウムへの関心はいまひとつ。

 ところがマグネシウム不足は、カルシウムの働きを乱し、筋肉の痙攣(けいれん)や、心のイライラを招きます。

 マグネシウム摂取が円満な人間関係へのカギとなるかもしれません。


【材料(4人前)】

◯大豆(水煮) 2カップ(200ミリリットル ×2)
◯豚ひき肉 100グラム
◯たまねぎ 1/2個

コロッケ衣
■小麦粉 適宜
■卵 1個
■ダイスアーモンド(アーモンドダイス) 1カップ(200ミリリットル)

◯ウスターソース 大さじ2
◯トマトケチャップ 大さじ2
◯塩・こしょう・サラダ油 適宜

付け合わせ
■レタス 150グラム
■クレソン 20グラム
■プチトマト 8個


【作り方】

たまねぎをみじん切りにしてサラダ油大さじ1で炒め、ひき肉を加えてパラパラになるまでさらに炒めて、塩・こしょうをし、冷ましておきます。


水煮大豆は汁気を切ってつぶし、①を混ぜて8等分にして小判形にまとめます。

つぶし方にはⒶカッター・ミキサーを使う、Ⓑ厚手のビニール袋に入れメン棒でたたく、Ⓒボールに入れマッシャー(メン棒)でつぶす、などの方法があります。
お好みで、みじん切りにしたにんじんやパセリを入れてもよいでしょう。


小麦粉、溶き卵、ダイスアーモンドの順で②に衣を付け、170度のサラダ油で両面がきつね色になるまで揚げます。

衣をなべに入れて、上がってきたら揚げ時です。
コロッケの中身は火を通してあるので、衣がきつね色になったら、なべからすぐに取り出しましょう。
半分くらい揚げ終わったら、なべの下に落ちているダイスアーモンドをすくい取っておくと、後半に揚げるコロッケがきれいに仕上がります。


レタス・クレソン・プチトマトを付け合わせにし、③を盛りつけます。

レタスを食べやすく千切りにする場合は、ステンレス製の包丁を使うと切れ目が酸化せず、おいしく召し上がれます。


ウスターソースとトマトケチャップを混ぜ合わせたソースを全体にかけたら完成です。

合わせソースをしょうゆに代えたり、いろいろ工夫して楽しんでください。

 ダイスアーモンドは、砕いたピーナッツでも代用できます。

 マグネシウムの含有量は、30グラム中アーモンドは93ミリグラム、ピーナッツ(炒り)は60ミリグラムとなっています。


クッキング豆知識
[大豆の下ごしらえ]

 最近は、写真のような袋入りや缶入りなど、そのまま使える水煮が売られています。湯通しすればより安心。また、水煮大豆はメーカーにより煮え加減・塩加減はいろいろです。一粒食べて、固ければゆで足したり、塩味がきつければ調理時の塩の量を控えるなど調節しましょう。

 家庭でゆでる場合は、時間がかかります。でも、まとめて水煮しておけば、煮物・和え物・サラダなどに使えて便利です。