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神の子を生み育てるために 11
皮膚感覚

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
 神の子を迎える準備から、胎教の方法、出産後の信仰教育や親子関係まで、子育てに関連する内容が分かりやすく解説されています。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そしてまさしく子育て真っ最中なかたにも、ぜひ読んでいただきたい連載です!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

皮膚感覚
 皮膚感覚は他の感覚より早く出来上がります。妊娠8〜12週で大人と同じくらいの感覚になります。特に発達しているのは、指の感覚と唇の感覚です。

 その証拠に、妊娠12週のころのおなかの赤ちゃんが指しゃぶりをしているのが分かっています。赤ちゃんがしゃぶるのは指ばかりではありません。おなかの中でロに触れるものであれば、腕や肩や手、子宮の壁、へその緒など、辺り構わずしゃぶります。

 妊娠17週くらいになるとお母さんは胎動を感じ始めますが、これも赤ちゃんが足を激しく動かすからです。赤ちゃんが動くと羊水が揺れ動き、赤ちゃんの体全体を刺激します。赤ちゃんは肌全体で羊水の動きを感じているのです。こうした皮膚への刺激は胎児の脳の発達に大きな影響を与えます。

 「皮膚は第2の脳」と言われるほど、脳と極めてよく似た性質を持っています。皮膚には外からの刺激を感じる感覚受容器が散りばめられ、それから脊髄に通じている神経の糸は50本を下らないと言われています。皮膚は刺激を感じて神経に伝えながら体を守る働きをします。このような働きは脳にそっくりなので、「第2の脳」と言われているのです。

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 次回は、「聴覚」をお届けします。