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コラム・週刊Blessed Life 190
岸田政権を国民は信任! 自公連立で政権維持!

新海 一朗

 政権選択選挙となる今回の衆議院議員選挙は、2021年10月19日を公示日とし、10月31日を選挙期日とする非常に短い期間の選挙活動で戦う短期決戦となりました。

 現在、日本だけでなく、世界の国々がどこも難しい課題を抱えて苦悩の政治を展開する多難な時代にあります。
 その大きな理由は、2020年初めに新型コロナが中国から感染爆発を起こし、2020年から2021年へ、人類は世界的パンデミックに陥ったことです。

 新型コロナによる世界的混乱は経済活動を大きく制限し、世界経済を深く傷つける結果となりました。
 そのようなコロナ禍の中で、日本も世界も経済の再生と活性化をいかに図るかが共通の課題になっており、与野党を問わず、コロナへの対応と経済の立て直しに政治の課題が集約されていることは言うまでもありません。

 一方、米中の対立深化に伴う安全保障体制の強化という課題があり、安全保障の問題と背中合わせにあるのが憲法改正でもあります。コロナ、経済、安保という政策をどう進めていくか、次の政権にのしかかる重要政策課題と言えるでしょう。

 社会保障の充実はコロナで生活困難に陥っている人々、中小企業の苦境などを考えると、与野党ともに声を大にしてきた政策課題ではありますが、予算編成上の大きな仕事となります。

 このような政治の要請を受けて、今回の選挙が戦われたわけですが、ふたを開けてみると、自公連立の政権を崩すほどの力を野党は発揮できずに終わったのです。

 自公連立は過半数(衆議院の定数465の過半=233議席)を維持、293議席を獲得して、政権を守りました。それだけでなく、自民党は単独でも過半数を上回る261議席を獲得することにより絶対安定多数を確保、岸田政権は一定の国民の信任を得たことになります。

 とはいえ、選挙前の自公の議員数は305人から293人へ、自民党の議員数は276人から261人へ若干減らしたのも事実で、今回の選挙は、自公連立が苦戦を強いられたということであり、安心は禁物、勝って兜の緒を締める必要があるでしょう。

 結果的に、国民は野党に政権を期待するほどの期待値を示さなかったことがはっきりしたわけですが、選挙前よりも自民党が当選者を減らした原因は、野党の候補者の一本化という戦略がそれなりに功を奏したこと、自公政権に是々非々で付き合ってきた日本維新の会が、11議席から41議席へ大きく票を伸ばし、大阪だけでなく全国でも善戦したことで、自民の票にかなり食い込んだのではないかと思われます。

 政権を維持し、信任を得た岸田文雄首相は、日本の政治の安定性を世界に示したことになります。政治の安定が何よりも信頼できる外交および経済の復興と活性化には必要です。岸田首相はそのような希望を国民と世界の前に与えることに成功しました。

 あとは政策運営を自信をもって推し進めるだけです。コロナ対策をしっかりとやること、「新しい資本主義」という内容を明確に国民に説明し、経済成長を遂げる政策を実行すること、日米同盟の強化の中で安全保障(国防)を徹底する政策を推進すること、これらを軸として、国民に希望を与え、信頼を与える政治を行ってほしいと思います。

 岸田政権の健闘を祈ります。