私の心の中にいる神様 93
必ず道は開かれる

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

必ず道は開かれる

(ヨーロッパ在住 日本人女性 60代)

 20年前の夫の離教とともに、私の心はかたくなになり、ゆとりもなく、ただ家庭生活を守るだけの日々になりました。
 伝道前線にも臨んでいましたが、夫との心情的距離を持ったままでした。何か公的に歩むことで、自分の立ち位置を保ってきたように思います。
 やがて次男が引きこもりになり、今10年が過ぎようとしています。

 「自己牧会プログラム」に出合ってからは、自分は正しいという固定観念で人を見ていること、知らず知らずのうちに他を否定していることに気付くようになりました。
 ワークを実践しながら、全てを下ろして無になることで、多くの天の知恵に触れ、再創造されていく恩恵を感じるとともに、本然の自分は神様に侍る生活の喜びを感じ取れるのだと理解するようになったのです。

 こうして、自分が否定してきたことを一つ一つ下ろしていくと、それまで夫に対して、「こんなことを言っても理解してくれないだろう」「これを言ったら傷つくだろう」など、自分勝手な思考の中で距離を置いてきたことが、まさに固定観念そのものだと分かりました。
 そして、その囚(とら)われがなくなると、夫との関係に変化が出てきたのです。

 まず、ありがたいことに、夫が一緒に訓読をしてくれるようになりました。以前は夫が拒絶して読むことができなかった真のお父様の自叙伝の訓読も終え、今は天一国経典『天聖経』に入っています。その途上においては夫が願う本も訓読するなど、私の心に壁をつくらないように努めました。
 8月に入り、祝福家庭なら当然のことながら、安侍日を夫婦で共にできるようになったのは夢のようでした。

 さらに、天寶(てんぽう)家庭にも挑戦することができました。その道のりは簡単ではなかったですが、夫に相談しながら、一つ、また一つ、共に越えていきました。
 天寶家庭の摂理に真のお母様が生命と愛を注ぎ込まれるが故に、私たち祝福家庭が生かされていると実感しています。

 今は夕食後に夫と卓球をしていますが、ある日、夫が完敗したことがありました。「もうやりたくない」と言うかと思ったら、「私はあなたの最高のコーチだ」という言葉で私を感動させてくれました。時に夫婦でダンスをすることがありますが、ちぐはぐなダンスに笑い合いながら、喜んでくださる神様に思いをはせています。
 夫婦が互いに満たしてあげる心、分かち合う心を持つ喜びを味わいつつあります。

 このように、自己牧会プログラムは、私に具体的な進展と希望を与えてくれました。
 自己牧会プログラムはヨーロッパでも静かに浸透しつつあり、オンラインで週1回のセッション(体験共有)の場が持たれています。
 南東京教区渋谷家庭教会の壮年が座長になって、温かく見守りながら、一人一人に適切な導きをしてくださっています。その場で共有される、姉妹たちの良心との対話の証しは、私にとって大きな喜びと刺激です。
 そして毎日、自己牧会プログラム事務局から、YouTubeで配信されるセッションと、LINEで配信されるワーク実践のエクササイズ「天一国道場」は、私の強力な支えとなっています。

 「引きこもりの息子にも必ず道が開かれる。大丈夫、しっかり進みなさい」という良心の励ましを受けながら、生かされていることに感謝する日々です。

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 次回は、「お便り&コメント」シリーズ⑫「10年間、夫と家庭内別居です」をお届けします。


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