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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第59回 免疫力を高めて健康を維持する方法を教えてください

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「免疫力を高めて健康を維持する方法を教えてください」という質問です。

 免疫とは、体内で発生したがん細胞や外から侵入した細菌やウイルスなどを常に監視し撃退する自己防衛システムのことです。

 新型コロナウイルスをはじめ、さまざまな病気から身を守り健康を維持するためには、免疫力を高めることが非常に重要です。
 そこで、免疫力を高める秘訣(ひけつ)を二つ紹介いたします。

 第1は、腸内環境を整えることです。
 人間の身体は、口から肛門まで続く長いトンネルのような構造になっています。
 おなかの中にある腸は食べ物だけでなく、病原体となる細菌やウイルスにも毎日触れています。

 免疫細胞の約7割は腸にあるといわれます。腸内の免疫細胞を活性化できる食べ物を取っているかどうかが免疫力を大きく左右します。
 腸内の善玉菌を増やすためには発酵食品や食物繊維の両方を定期的に摂取することが有効です。

 発酵食品は、ヨーグルト、納豆、みそ、しょうゆ、酢、ぬか漬け、たくあん、キムチ、チーズなどであり、食物繊維には、昆布、わかめ、なめこ、アボカド、キウイ、ひじきなどがあります。

 また、大自然のエネルギーが凝縮されている植物に高麗人参(こうらいにんじん)がありますが、その中でも発酵高麗人参は、腸内環境に左右されることなく、人参サポニンという成分を腸内に届けることができるので、有効な効果を発揮することができます。

 さらに、腸内環境を整えるためには口の中の衛生管理を心掛けることも必要です。口腔(こうくう)内の細菌の数は700種類以上といわれています。うがいや歯磨き、舌磨きなどを小まめに行いましょう。

 免疫力を高める第2の秘訣は、自律神経を整えることです。
 自律神経とは、循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整している体に張り巡らされた末梢(まっしょう)神経の一つです。

 腸の働きも自律神経の動きにかかっています。
 交感神経が優位な状態が続くと便秘になり、副交感神経が優位なときに活発化します。しかし副交感神経が優位な状態が続くと、腸が疲れる原因になるので、両方のバランスを保つことが大事です。

 自律神経のバランスを保つためには、生活の中で免疫力を高める習慣を心掛けてみましょう。

 朝の免疫習慣は、日の光を浴びる、コップ一杯の水を飲む、ストレッチやウォーキングをするなどして、交感神経に切り替えて一日をスタートします。

 昼の免疫習慣は、深呼吸や瞑想(めいそう)、笑顔と笑いなどで副交感神経を活発にさせてリラックスすることです。これにより、ストレスホルモンであるコルチゾールを減少させ、免疫細胞を増やすことができるといいます。

 夜の免疫習慣は、寝る3時間前に夕食を済ませるなどの「早めの夕食」です。
 寝る前に食事を取ると交感神経が優位になり、腸内環境も悪化し、眠りも浅くなります。

 また、腹6分目から7分目の食事をゆっくり噛(か)んで食べることです。
 早食いは交感神経の働きを高めて消化吸収の働きを弱め、血糖値も上がり、肥満へとつながりやすくなります。さらに免疫力も低下し、生活習慣病になりやすくなります。

 入浴は副交感神経を働かせ、心地よい眠りを実現させます。
 入浴は39℃~40℃のお湯に15分ほど漬かるのが適当です。長い入浴は脱水症状を起こすことがあり、熱いお風呂では深部体温を高め、眠りを妨げる可能性があります。

 このように、免疫力を高め、健康を維持するために、腸内環境と自律神経を整えて免疫力を高めていく習慣づくりを心掛けましょう。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 「人生相談QA」で、ほぼ5分でお答えいたします。
 また、お会いしましょう!

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