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日本を愛した文先生の足跡(13)
南平台

(光言社『グラフ新天地』398号[2001年9月号]「日本を愛される文先生の足跡」より)
 

 8月24日に迎えた文鮮明総裁聖和9周年を記念して、「日本を愛した文先生の足跡」(全15回)を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

留学後、21年ぶりの来日

 世界40か国に120か所の聖地を決定するため、第一次世界巡回路程に出発された文鮮明(ムン・ソンミョン)先生ご一行は、1965年1月28日、最初の巡回国、日本に到着。文先生にとっては、1943年に早稲田大学附属早稲田高等工学校を卒業されて以来、21年ぶりの来日です。

 歓迎礼拝は、28日午後8時から渋谷区南平台の東京教会礼拝堂で行われました。午後7時45分、礼拝堂に入りきれず、玄関、廊下にまであふれた教会員250人が聖歌を賛美する中、文先生が礼拝堂に入られました。

▲渋谷区南平台にあった東京教会(1965年1月1日撮影)

 文先生は「神の目的と我々の目的」という題目で、日本で初めての説教をされました。「我々がこの地上に生まれたその日から、自分自身は知らないけれども、一つの目的を持って生まれてきたということは否定することができません。…その目的とは創造理想の目的であり、万物の最高の願いの目的であり、あるいは人間にとりましては、なくてはならない最上の目的にちがいないということは申すまでもありません」。力強く語られる文先生の説教は、集まった教会員の心を揺さぶりました。

宇宙を例えた統一旗

 翌29日には、文先生から日本統一教会へ、統一旗の授与式が行われました。「宇宙のすべては、授受の因縁でもって造られていますが、この旗はその宇宙を例えており、太陽を中心にしてすべての天宙は神自身を象徴しています」。この後の和動会では、文先生からネーム入りのハンカチが出席者全員に配られました。

▲教会員との交流の中で(1965年1月31日)

 2月に入って、文先生は地方巡回に出られましたが、陰暦の1月6日にあたる2月7日には、南平台で文先生のご聖誕日(満45歳)の祝賀会が持たれました。文先生は1メートルあまりもあるバースデイ・ケーキにナイフを入れられました。

▲ご聖誕日の祝賀会でケーキカットをされる文先生(1965年2月7日)

▲果物を分けられる(同上)

▲ご聖誕日を祝って記念撮影(同上)

 その後、文先生は再び地方巡回に行かれ、2月11日、夜9時から南平台の大ホールでご一行の歓送会が行われました。翌12日午前8時過ぎ、文先生は東京教会礼拝堂で「天地共楽地」「復帰園東京」と揮毫(きごう)を書かれ、祈祷された後、空港に向かわれました。

▲歓送会でみ言を語られる文先生(1965年2月11日)

▲文先生が下さった揮毫(1965年2月12日)

(参考/『日本統一運動史』、『成約新聞』1965年3月5日特集号)